食のスペシャリスト&グルメに精通する識者で構成される「FRaU Foodies」が、今イチオシの料理やスイーツなどをお届けします。今回は、パンコーディネーターでモデルのパン野ゆりさんが初登場! これまでに5000個以上のパンを食べたパン野さんが、東日本橋の新鋭とコラボしたパンをオススメしてくれました。

「BEAVER BREAD」と
コラボした、こだわり満載
ピスタチオのクリームパン

フーディーズに新たに加わっていただいたパン野さんは、“山野ゆり”としてモデル活動をしながら、パンに関する活動は“パン野ゆり”として名前を変えて行うほどのパンLOVERです。

「母親が大のパン好きだったこともあり、小さな頃から朝食は必ずパン。夜ご飯もシチューやカレーにバタールやバゲットを合わせて食べていました。日頃からパンを口にするのが少しだけ多かったことが、パン好きになったきっかけかもしれません」

パン野さんがモデルになって撮影したパンのヘッドピース。ヘッドピースアーティスト・大原佐智さんの作品で、コラボパンを作った「BEAVER BREAD」に飾られている。

それもあって、これまでに相当な数を食べてきたそう。

「日本国内外含めて訪れたパン屋さんはおよそ1000軒、5000個以上はパンを食べていると思います。ここ数年は撮影現場のお弁当がお米の日や、お付き合いでご飯を食べる日もありますが、三食パンを食べる日も多いです」

パン野ゆりのピスタチオクリームパン+マカンボ ¥350(税込み)。

パン愛にあふれる山野さん、いやパン野さんは、今年2019年でモデル歴20年。「その節目に記念のパンを作りたい!」と企画したのが、今回オススメいただいた「パン野ゆりのピスタチオクリームパン+マカンボ」。

「東日本橋の「BEAVER BREAD」で一日店長をやらせていただいた日に限定販売したパンです。好評をいただいて今年2019年の5月4日から通常販売をはじめたんですよ!」

「BEAVER BREAD」は、2017年11月にオープン。銀座の名店「ブーランジェリーレカン」でシェフを務めていた割田健一さんが独立。季節や生産者との出会いで、小麦粉や素材を変えていきながら、そのときにできる“今、最高のパン”を提供しています。

「兎にも角にもピスタチオが大好き」というパン野さん。それをクリームパンにしてもらったのにも理由があります。

「割田さんが作るクリームパンは、手に持った時の重みがずっしり! 『この重みが美味しさに変換される』という割田さんの哲学を聞いて感銘を受け、それ以来ファンになりました」

パン野さんが愛するクリームパンで作られたコラボパンには、こだわりポイントがあります。

「また食べたい! と思ってもらえる様、大きさは若干小ぶりに。フォルムはモデル名の“山野ゆり”の漢字を取って、一般的なグローブ型ではなく“山”形にしてもらいました。


実際食べさせていただくと、クリーム自体の甘さにピスタチオの風味が重なり、スッと口中に広がります。まるでピスタチオをそのまま食べているような味わいで非常に美味です。パンの中央にあるマカンボは、アマゾンのスーパーフードといわれるナッツ。食感のアクセントになっています。

パン野さんから、暑い夏向けの食べ方も教えてもらいました。

「冷やして食べても美味しいと思います。甘過ぎない濃厚なピスタチオクリームなので、コーヒーではなく無糖のアイスティなどと合わせてさっぱりといただくのもいいですね」

そんな夏に向けて、「BEAVER BREAD」が力を入れるのがサンドイッチ。常時4、5種類を用意し、周辺の住民やワーカーのランチやテイクアウトでお酒と共に楽しんでいただくことを想定し、腹持ちのいいしっかり目のサンドが揃います。

塩ラペ ¥400(税込み)。

「塩ラペ」は、キャロットラペを塩パンで挟んだシンプルな一品。ラペの酸味が、塩パンの脂と塩気、バターの甘味といった本来の美味しさを引き立たせてくれます。

台風焼きそば ¥600(税込み)。

同じく塩パンがベースの「台風焼きそば」は、ナンプラーを使い“タイ風”に仕上げた焼きそばをトッピング。コクがあって少し濃い目の焼きそばが食欲をそそります。添えられたライムを絞ればさっぱりに味変。暑い日でもぺろりと食べられます。

生ハムとスズカ_ボチャ ¥600(税込み)。

「生ハムとスズカ_ボチャ」はフォカッチャサンド。フランス・バスクの生ハムと鈴かぼちゃの自家製ピクルスが、オレガノとゆず皮の香りが漂うフォカッチャと好相性。

スタッフにスズカさんがいることから一風変わった商品名になったそうで、「台風焼きそば」といい、遊び心のあるネーミングにも注目です。

サロンデサリューのカレーパン ¥350(税込み)。

これだけではありません。割田さんが「個人ランキング1位のカレーです」と言う「サロンデサリュー」のカレーを使ったカレーパンは、マイルドなルウと外カリッ中もっちりのパンが絶品の旨さ。

「サロンデサリュー」は現在移転中のため、このカレーが食べられるのは「BEAVER BREAD」だけ。そのレア感も含めて楽しみたい一品です。

そのカレーパンや塩パン、クリームパンもすべて同じ生地で作られているというから驚きです。割田シェフは、その理由を「寿司屋さんもシャリがしっかりしていればどのネタをのせても美味しいですよね」と言います。確かに、それも割田シェフの腕の為せる技といえるでしょう。

パンは常時80種類ほどとラインナップが豊富。パン野さんのコラボパンと一緒にぜひチェックしてみてください!

スタッフが着ているエプロンは、お店がテキスタイルブランド「gochisou」とコラボして作られたもので購入可能(ブルー、ピンクともに¥10260)

BEAVER BREAD(ビーバーブレッド)
東京都中央区東日本橋3-4-3 1階
☎03-6661-7145
営業時間:8:00~19:00、土・日・祝8:00~18:00
定休日:月・火

PROFILE

パン野ゆり Yuri Panno
パンコーディネーター、パンシェルジュ。日本全国のベーカリーを訪れ、年に数回は海外にも足を運び、パンを独自の視点で分析している。トークショーやラジオに出演する他、テキスタイルブランド「gochisou」と東日本橋の『BEAVER BREAD』とのコラボレーショングッズを発売。活躍の場を広げている。モデル・山野ゆりとして、雑誌や広告、CMなどに出演。モデルの職業を活かした、太らないパンとの付き合い方も考案している。

Photo:Tatsuya Hamamura Illustration:YUGO. Composition:Seiki Ebisu