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目・声・歯・お腹…その異変が危ない、ひと目でわかる「がんの合図」

この変化が現れたら要注意

身体の内側がかゆい

「がんは多くの場合、ある程度ステージが進行しないと、明確な自覚症状が現れません。だからこそ症状が現れたときに、たとえそれが些細なものでも見逃さず、素早く対応することが大切です」

こう語るのは、福島県立医科大学・会津医療センター総合内科教授の山中克郎氏だ。
自覚症状が出てからのがんの進行は早い。そのため一分一秒でも早く見つけられるかどうかで、その後の寿命は大きく変わってくる。

たとえば、「沈黙の臓器」とも言われる肝臓。初期症状が少ない肝臓がんの5年生存率は、ステージⅠで55.1%。

決して高くはない数値だが、さらにがんが進行して、ステージⅡになると32.0%、ステージⅢで13.1%とみるみる下がる。そして、ステージⅣになると1.5%までに落ち込む。

 

吉田ふみさん(65歳・仮名)は、2年前に肝臓がんを患い、身体の小さな異変を見逃さないことの大切さを痛感したという。

身体の内側からわき起こるようなかゆみに苦しめられるようになったんです。

かといって、皮膚にこれといった異常もない。一向に症状が治まらないので、皮膚科で相談し、かゆみ止めを処方されましたが、効き目がない。かゆみは次第に強くなり、夜も眠れず生活に支障がでてきました。

さすがにおかしいと思い、地域の総合病院を受診すると、血液検査をするように言われました。すると肝臓の項目が異常値を示し、緊急入院。肝臓がんのステージⅢと診断されました」