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衝撃!大企業で本当にあった「集団左遷」〜ある日突然、部署が消えた

あの名門企業でも…

社員を増やしすぎた大企業は、効率的で波風の立たないリストラをどうやって進めるか日々思案している。近年増えたのが、部署の統廃合を繰り返してまとまった人数を一気にクビにする非情な方法だ。

管理職もヒラも関係ない

「あなたたちは、頑張らなくていいんです。何もする必要はない。その代わり、あなたたちのキャリアは銀行が保証します」

現在放映中のTBS系ドラマ『集団左遷!!』は、支店の統廃合を進めるメガバンクが舞台。

福山雅治が演じるのは、すでに廃店が決まっている銀行支店に新しく赴任した支店長だ。このままでは行員は一斉に解雇されるが、経営陣にとっては効率のいい人員整理である。

冒頭のセリフは、福山ら閉店のために赴任する新支店長たちに、三上博史演じる人事担当の常務が発したものだ。

もちろん、彼が本当にキャリアを保証してくれるかはわからない。上層部が福山らに与えた使命は、支店のノルマをあえて達成せず、つつがなく店を閉めること。それに反発する福山は、部下たちを巻き込みながら、ノルマ達成にひた走る――。

 

いかにもドラマティックな展開だが、実際にこのような「集団左遷」は存在する。
部長や課長が窓際社員に「肩たたき」して回ったり、いわゆる「追い出し部屋」を作って社員を追い詰めるのはひと昔前のことだ。

従業員を抱えすぎた大企業では、部署や支社ごと廃止して、管理職からヒラ社員までまとめて左遷やリストラに追い込むのが当たり前になってきている。

終身雇用を信じて勤めていた大企業で、突然自分の部署がなくなり、クビになる。有名企業で本当にあった「集団左遷」の実例を紹介しよう。

眼鏡やコンタクトレンズの製造大手のHOYAでは、業績に関係なく定期的なリストラを行ってきた。投資家にはプラス要素として判断されているが、当然社員にとっては気が気でない話だ。

元社員の原田勝弘さん(60代・仮名)はかつて国内営業部でバリバリ活躍し、左遷とは無縁のサラリーマン生活を送っていた。

「HOYAは左遷や異動が激しく、工場でウン十年働いてきた技術屋のおっちゃんが、いきなり営業部に送られてくるんです。商談どころか名刺交換もロクにせずに来た人たちで、なにもできないから自主的に辞めていく。

これはありがちなリストラの手法ですよね。もっとも、私は当時営業成績が良かったので、自分には関係のない話だと思っていました」