「いじめない3割」を増やすために

12歳から15歳の彼女、彼らのリアルは、学業もスポーツも結果を求められ、他者と比べられ、自己責任論が叫ばれ、同調圧力が高い。そんな大人と同じ問題を抱える学校社会で、子どもはいじめに屈しやすい。正義感をかざせば「カッコつけ」と自分もいじめの標的になることを知っているからだ。

であれば、この貴重ともいえる3割をもっと増やさなくてはいけない

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いじめられた子どものサポートについては、前記事「いじめられても不登校にならなかった子が学校に行けた理由は?案件」でお伝えした。

自分の「あるがままの存在」が親に受け入れてもらえれば、その子は高い自己肯定感を持てる。自尊感情が満たされ「自分は生きていていい存在。大事な存在だ」と思えるため、外でさまざまな攻撃を受けても、温かな家に戻って羽を休めることができる。

いじめる子どもに対しても、実は同じことが言えそうだ。
自殺予防の専門家に聞くと「いじめる子ども」、つまり加害者側に最も多く現れる特徴は、「人と比べられて育ってきた子ども」だという。

Aちゃんはあんなに勉強ができるのに。
B君はあんなにサッカーが上手いのに。

自分の「あるがままの存在」を親に受け入れてもらえず、他者と比べられるため自己肯定感を持てない。自尊感情が満たされず「自分はこの家ではいらない存在。大事にされない存在だ」とストレスを抱え、それを吐き出すために外で自分より弱い立場の仲間をいじめてしまう。これ以上攻撃を受けないよう、目に見えないバリアを張ってしまう。

一方で、「いじめをしない子ども」に多い特徴は「理解してくれようとする人がそばにいる子ども」だという。

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そんなスタンスが大切だ。