婚活をする者同士は、ひかれあう。

特に、マッチングアプリではなく、結婚相談所のような「ガチ婚活」に課金している同士は話が合う。なにしろ戸籍謄本、卒業証明、相談所によっては年収証明まで出し、プロに写真を撮ってもらい、うん十万円振り込んで初めてスタートラインに立てるのだ。

月額費も数万円と安くない。できればさっさと相手を見つけ、1年以内に成婚したい。多ければ週に3~4人と会う。もはや”出会い”というスポーツ競技と化す婚活では、同性同士で健闘を讃えあうこともモチベーション維持には必要だ。

しかし、ときに婚活をしている同士の女子会は「同じ婚活をしているとは思えない差」を目の当たりにさせられる。

同じ婚活をしているとは思えない「出会う相手の差」

ある婚活女子会で、こんな話題があった。

「婚活つらい。こんなにレベルの低い相手と会って話さなきゃいけないんだってね。顔が……どうしても生理的に受け付けないとか、年収がちょっとどころか、ありえない(ほど低い)とか。

性格が良ければ目をつぶるか、と思って会ってみても、相手は会話を振りもしない。これで奢られても、こっちからしたらご飯代だけでキャバ嬢やらされた気分。むしろ時給ほしいもん」

彼女は33歳、銀行に勤めているキリッとした顔立ちの女性。仕事は脂がのってきたころで、仕事を辞めるつもりはない。共働き志向で、年齢も婚活適齢期。決して遅すぎることはないスタートであったにもかかわらず、出会った男性の質にショックを隠せない様子だった。

一方、別の女子会ではこんな発言が飛び出した。

「この1ヵ月で3名の男性に会ったんだけど、私にはもったいない人ばかりで……。もう年だし、私に会ってもらえるだけでありがたいのに、全員が次に進めたいとおっしゃっていて……。

選ぶなんておこがましいことは私にはできないし、アドバイザーさんも”どの方もおすすめですよ! 悩むなら年収が高い方にされては?” とおっしゃるけど、相手を年収で選ばせていただくなんて失礼なこと、私にはとてもじゃないけど無理! ってなっちゃって」

2番目の女性も33歳、証券会社勤務であり「金融」という大きなくくりでは最初の女性と類似職種。外見も最初の女性に似た、クールな顔立ちだ。

婚活で女性への申込数に影響するのは顔と年齢なため、2人はほぼ同じ条件で婚活市場に解き放たれているはずである。

しかし、本当に同じ婚活をしているのだろうか? と思わされるほど、両者の「出会う相手のレベル」に関する意見は真っ二つに割れたのである。