# メンタルヘルス

外資系産業医が明かす、わが子を「ストレスに強い人」にする育て方

単なる「ガリ勉」にしてはいけない
武神 健之 プロフィール

非認知能力を身につけるには

私は産業医として、外資系企業やいわゆるエリート企業の若者たちにおいて、ガリ勉で一流大学を卒業しても、社会に出ると心が折れてしまう人は、認知能力のために非認知能力を犠牲にしてきたケースが多くあることを見てきました。

一方、非認知能力の高い人は、自分の知らなかった新しい世界の人々と交わり協議協調し、試行錯誤を繰り返し、転んでも立ち上がることができます。彼彼女らは、タフでハードな環境でもサバイバルできるのです。その姿勢こそが、ストレスに強いと言われる所以なのです。

もちろん、仕事へのミスマッチからくるストレス原因は、どちらの能力不足でも起こりえるもので、単にその仕事に対する十分な認知能力(基本的能力)が欠ける場合もあります。

ですので、私は、認知能力がいらないとは考えてはおりません。ただ、ストレスに強くなるためには、認知能力を上回る非認知能力が必要なのです。

では、この非認知能力はどのように身につけられるのでしょうか。非認知能力を育む子育ては、決して特別なものではありません。

 

非認知能力を身につけるには、就学後よりも未就学児が効果的、また成功や失敗などの体験から得られることが多い、と言われています。

具体的には、好きなだけ好きな遊びに集中して取り組ませてあげること、親(大人)と一緒に絵本の読み聞かせや、料理・掃除・お片づけなどのお手伝いをすること、たくさん褒められること、うまくできることだけでなく許容範囲内でうまくいかないことも経験することなどで育まれると言われています。

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就学後の非認知能力は、コミュニケーションを中心とした、様々な体験活動を継続できると育まれます。

ただし、子供の生活圏は成長とともに家庭よりも学校や友人関係に広がっていきます。ですので、就学前のように“家などで親(大人)と”という活動よりも、学校や地域における好きなクラブ活動などで、仲間たちとともに、挑戦・成功・失敗などの体験を継続することで、周囲との協調や思いやりを含めて身につけられるのだと思います。

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