乱立するQR決済サービス「結局どれがいいのか」あるライターの考え

結局、普及までには時間がかかりそう

ミーハーな妻の意見は

「キャッシュバックがなければPayPayなんて使わないなぁ。だってすごく面倒くさいんだもん。LINEペイの方が早いね。でも結局、クレジットカードの方が楽だよ。PayPayはキャンペーンが終わったら解約しようと思ってるよ」

何の気なしにPayPayについて妻に聞いてみたら、そんなことを言うので、面食らってしまった。なぜならZOZOスーツを着てスマホの前でくるくる回るくらいにミーハーな妻は、昨年末のPayPay祭りにぬかりなく参戦し、ビックカメラでなんとルンバを買って抽選に当たり、6万円ほどのロボット掃除機を無料でゲットした身である。

2割引でも5万円近い買い物なのに私には事前に一言も相談はなかったが、無料でゲットしてきたからには何も言えなかったというのが半年ほど前の話。

「PayPay100億円あげちゃうキャンペーン」が突如として話題になったのは2018年12月のこと。ビックカメラで買い物をすればもれなく20%のキャッシュバックがつく上、抽選で10人に1人が全額キャッシュバックになるという大盤振る舞いに、全国のビックカメラに大衆が殺到した。

3ヶ月の期間を予定していた100億円キャンペーンは10日で100億円を使い切って強制終了。ビックカメラはその後需要の先食いで売り上げが落ちたとの報道もあり、トータルでPayPayキャンペーンが経営的に成功したのかどうかは微妙のようだ。

ただしQRペイサービス業者は一気に勢いづいた。それからというもの、LINE Pay、オリガミペイ、メルペイもバラマキキャンペーンを始め、顧客獲得のための競争は激化している。

 

PayPayはソフトバンクとヤフーが合同で2018年6月に作った会社で、10月にQRペイサービスをリリースした。楽天Pay、LINE Pay、メルペイ、オリガミペイよりも後発だったが、100億円あげちゃうキャンペーンを仕掛けたことで登録数は一気に1位に。その辺のやり方はさすがソフトバンクだ。

さて、冒頭の妻の発言を聞いた数日後、ゴールデンウィーク10連休の中ほどに、タイミングよく(悪く?)12年使っていた洗濯機が壊れた。そこで我が家は急遽、洗濯機を新調することになった。

向かった先は秋葉原のビックカメラ。私は価格.comで見つけた浅草橋の問屋に行こうとしたが、「今、PayPayとLINE Payが同時にキャッシュバックをしているからビックカメラの方が絶対得だ」と、妻が言うからである。なんとも現金なものだ。

さて、実際にLINE PayとPayPayを使って洗濯機を買ってみて、どうであったか。

この日、LINE Payが「最大20%還元キャンペーン」、PayPayが「100億円あげちゃうキャンペーン第二弾」を同時に開催していた。しかし、PayPayキャンペーンの第1弾と大きく違うのは、金額に上限が設けられていることだった。LINE Payは6万6667円以上の支払いで最大キャッシュバックが1万円、PayPayは5000円以上の支払いで最大キャッシュバックが1000円だった。PayPayにはだいぶがっかりだった。

妻が店頭で惚れた洗濯機は、私が価格.comで目星をつけていた日立の7万円の洗濯機の2倍以上もする15万8000円のパナソニックの乾燥機付き洗濯機だったため、この最大キャッシュバックが受けられ、妻は余裕で1万1000円分をゲットした。

その還元率は7%であった。ビックカメラの15%のポイント還元もあったので、すべての割引を合わせて実質、12万3300円でゲットしたことになる。今、価格.comで確認してみると同機種の最安値は13万5000円なので、確かにお得だったわけだが。