普通の旅に飽きたというあなたに伝えたい「海外キャンプという選択」

吉田友和の手ごろに世界旅⑤

ヨーロッパの街中で節約キャンプ旅

思えば、人生初のキャンプ地が海外だった。それもイタリアのベネチアだったと言うと、大抵はえっと驚かれる。街中に水路が張り巡らされ、手漕ぎのゴンドラが運河に浮かぶ「水の都」のイメージからは、きっとキャンプなんて想像も付かないのだろう。

ベネチアでのキャンプ

とはいえ、それはいわゆるレジャーとしてのキャンプではなかった。世界に名だたる観光都市であるベネチアは物価が高く、ホテル代はバックパッカーの旅をしていた当時の自分にとっては思い切りの要るレベルの高値だった。

そこで苦肉の策としてキャンプを選んだのだ。日本から持参したテントを立て、食事は自炊して過ごした。要するに、節約目的のキャンプである。

ヨーロッパでは、都市部であっても探せばキャンプできる場所が案外簡単に見つかる。その旅ではベネチアのほかにも、デンマークのコペンハーゲンなどでもキャンプした。ユースホステルの一画にテントを張れるスペースがあって、世界各国の旅人たちの情報交換の場にもなっていた。

必要に迫られやむなく始めたキャンプだが、いざやってみると心に響くものがあった。以来、国内外あちこちでキャンプして回っている。

家族でオートキャンプを楽しむことも、一人でソロキャンに出かけることもある。ときには暑さや寒さに怯えたり、虫の襲来に悩まされたりもするが、そういう辛い部分を踏まえてもキャンプは最高だと断言できる。

 

キャンプ好きなら海外を目指すべし

ここ数年、日本でキャンプ場へ行くと、周りの人たちのギアがますます豪勢になっていて目をみはる。インディアンスタイルのお洒落なティピーテントや、高価な山岳用テントなども目につく。アウトドアブームが続いており、大都市近郊の人気キャンプ場などは週末は予約がなかなか取れないほどだ。

一方で、海外でキャンプを楽しんでいるという日本人はまだまだ少ないだろう。外国というだけで、キャンプのハードルはやはり上がる。テントをはじめとした大きな道具類を持っていくのは大変だし、言葉の問題もある。そもそもキャンプ場をどうやって探すのか、などの初歩的な疑問もついてまわる。

そこで今回は、海外でのキャンプ旅について自分の経験を元にその実践方法などをまとめてみたい。