6月11日 月周回衛星「かぐや」が運用終了(2009年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

2007年に打ち上げられ、月のまわりを周回しながら、その地形や周囲の磁気・重力などを観測した衛星「かぐや」が、この日、最終ミッションとして月面に計画的に落下させられました。

月周回衛星「かぐや」(SELENE)
  月周回衛星「かぐや」(SELENE) Illustration by JAXA

「かぐや」は、アポロ計画以来最大規模の月探査計画で、ハイビジョンカメラで撮影した月面の映像や、レーザー計測によって月の全球表面高さを誤差5メートルの精度で測定した地形図など、さまざまな月のデータを収集しました。

このデータを解析した結果、巨大隕石が地球に衝突したことで月が生まれたという「巨大衝突説」を裏付ける証拠が得られたほか、より詳細な形成プロセスも明らかになってきたそうです。

一方、わが火星にも、フォボス (Phobos)とダイモス(Deimos)という2つの衛星があります。ただしこれらはどちらも、小惑星が火星の重力によって捕獲されたものと考えられています。

【写真】火星の衛星フォボス
  火星の衛星フォボスをとらえたNASAの写真 photo by gettyimages

世界はなぜ月をめざすのか
月面に立つための知識と戦略

「かぐや2」など月探査プロジェクトに参加する著者が、最新の科学データから、水面下で繰り広げられている月探査をめぐる各国の攻防まで、詳しく具体的に解説します。