地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
この日、現在の国立天文台の前身となる東京天文台が東京・麻布に設立されました。
もともとは内務省と海軍省の業務のうち、測量や暦の計算などを担当する機関でした。その後、東京大学観象台、内務省地理局天象部と計3つの組織が合併して、天体物理学の研究のための施設として発展していくことになります。
天文台の周辺が都市として発展し、夜間の観測に支障が出るようになったため、1924年に現在の所在地である東京都三鷹市大沢に移転しています。

東京天文台三鷹キャンパスの子午儀資料館。三鷹キャンパスには、海軍天文台時代から使われていたレソプルド子午儀など、貴重な麻布時代の観測機器も大切に保存されている 写真提供:国立天文台
1988年には、国内の他の観測所などと統合さて国立天文台が発足し、さらに文部省、文部科学省の管轄を経て2004年から自然科学研究機構国立天文台となりました。
日本国内の観測所に加え、ハワイの「すばる望遠鏡」や、チリの「アルマ望遠鏡」など、海外の施設も運営しながら日本の天文学の研究拠点として活躍しています。
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