6月 3日 雲仙・普賢岳で大規模火砕流が発生(1991年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1990年11月17日、島原半島の雲仙岳主峰の普賢岳(標高1359メートル)が、198年ぶりに噴火しました。翌1991年のこの日、火砕流が発生し、報道関係者、消防・警察官、地元住民、火山学者など死者40名、行方不明者3名を出す惨事となりました。

火砕流とは、「高温のマグマの細かい破片が気体と混合して流れ下る現象」のことで、温度にして数百度以上、流れ落ちる速さは時速100キロメートルを超えることもあります。

古代ローマの都市ポンペイを一瞬で壊滅させた例など、古くからその記録は残されていますが、鮮明な映像として記録されたのは初めてのことでした。多数の被害者が発生した原因は、火砕流という現象への理解が不十分であったことがまずあげられます。

この事故を、以後の教訓として記憶するために、火砕流で破壊された小学校が当時の姿のまま保存され、雲仙岳災害記念館にも多数の資料が展示されています。

【写真】雲仙岳噴火による火砕流
   1991年に起きた火砕流 photo by gettyimages
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