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電動スクーター、トラック、航空機まで…ウーバーが描く「移動」の未来

ライドシェア最大手のしたたかな戦略
陰山 孔貴 プロフィール

注目を集めるシェアリング・エコノミー

このようにシェアすることによる新たな価値づくりが、今、世界のあちこちで行われています。そして、このような経済活動はシェアリング・エコノミーと呼ばれ、近年、注目を集めています。

世界のシェアリング・ビジネスは拡大を続けています。PwCの調査によりますと、2013年には約150億ドルの市場規模でしたが、今後成長し、2025年には約3350億ドルにもなるという試算がなされています。

先述しましたシェア型の電動スクーターも、この1つの例になります。

 

ライドシェア・サービスの大手ウーバー

このシェアリング・エコノミーの代表格となるのは、やはりライドシェアでしょう。ライドシェアとは「乗用車の相乗り需要をマッチングさせるサービスのこと」です。
自動車の所有者・運転者と自動車に乗りたい顧客を結びつけるプラットフォームが提供されます。

よく耳にするウーバーテクノロジーズ(以下、ウーバー)はその最大手企業になります。

Photo by Gettyimages

ライドシェアではほとんどの場合、初対面の人の車に乗ることになります。

シェア型の電動スクーターの時と同じように、スマートフォンにアプリをダウンロードします。氏名などの情報や支払い用のクレジットカードの情報を入力します。そして、アプリに行きたい場所を入力すると、目的地までの価格が表示され、それにOKすると近くにいる登録している車が迎えに来てくれます。アプリ上には迎えに来てくれる運転手の方の名前や車種が表示されます。

車の位置もアプリで確認できますので、近づいてくる様子も手に取るようにわかります。迎えに来てくれた車に乗るだけで入力した目的地まで連れていってくれます。

何が一番良いかといえば、乗車する前に価格が決定するということです。タクシーに乗った際にメーターがあがっていくあの感じはライドシェアにはありません。行き先はアプリで入力済みですのでタクシーのように口頭で伝える必要もありません。

乗り終えた後は、運転者と顧客で互いを評価する仕組みになっています。この評価があまりにも悪いと乗車拒否をされることもあるようです。仕組みの中に、信用の担保を内包させているところが、シェアリング・エコノミーの1つの特徴であり、世界で広がっている大きな原動力にもなっています。