6月 2日 欧州宇宙機関が初の惑星探査機打ち上げ(2003年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

この日、欧州宇宙機関(European Space Agency;ESA)が、火星探査機「マーズ・エクスプレス(Mars Express)」を、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げました。

この探査では、火星の人工衛星となって軌道上から調査を行う「マーズ・エクスプレス・オービター」と、着陸船「ビーグル2」による地表の直接調査との、2つのミッションが計画されていました。

ビーグル2とC・ピリンジャー
  展開した状態のビーグル2。人物はプロジェクト推進の中心となったイギリスの科学者コリン・ピリンジャー photo by gettyimages

本体は打ち上げから6ヵ月後の12月25日に、無事軌道へと投入され、10年以上たった現在まで火星の観測を続けています。

【写真】火星のクレーター「ガレ」
  マーズ・エクスプレスが撮影した火星のクレーター「ガレ」 photo by gettyimages

一方、着陸船の「ビーグル2」は、地表への降下中に通信が途絶えてしまいました。ESAはあらゆる方法で復帰を試みたそうですが、2004年2月11日に計画の失敗を発表しています。

しかし、それから11年後の2015年1月、NASAの火星探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター(Mars Reconnaissance Orbiter、略称: MRO)」が撮影した火星の高解像度画像から、「ビーグル2」の姿が発見されたのです。それによれば、ビーグル2は無傷で地表に着陸しており、太陽電池パネルさえ開けば通信が可能であったことが確かめられました。じつに惜しい!

【写真】
  NASAの火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービター photo by gettyimages

火星に残っている私の友達に、ちょっとパネルを開いてくれるようお願いしてもいいのですが、やはりそこは人類が自力でがんばってほしいと期待しています。

関連の日:11月12日 探査機がはじめて彗星に着陸(2014年)

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