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2020年~2021年、景気トレンドの「大転換」がやってくる…!

重要な経営判断が迫られる
中原 圭介 プロフィール

経済予測で「一番重要なこと」

当然のことながら、双方には重複する期間もあるでしょうが、たとえ景気拡大が終わったとしても、そのまま景気が横ばいを保っている場合もありますし、たとえ景気後退が終わったとしても、その後も景気の停滞が続くことがあるからです。

激動のグローバル経済下で企業が生き残っていくためには、経営者に最も求められる能力のひとつは経済を予測することであり、その中でもとりわけ重要なポイントは大きなリスクを回避できるという判断力であります。

〔photo〕iStock

経済のトレンドが「右肩上がり」から「右肩下がり」への転換点に近づいているときに、企業が大規模な設備投資を判断したら、多くの場合で大きな失敗をするのは避けられないでしょう。しかしながら、経済トレンドの転換点が大まかでも予測できていれば、企業は無駄な投資で損失を被らずに済むばかりか、その後に絶好の投資機会を探ることができるのです。

 

そういった意味では、企業の経営を考えるうえでとくに重要な判断は、(3)「景気拡大が終わるという判断」(4)「景気後退が始まるという判断」の二つになります。企業が巨額の損失を一度でも被ったら、その損失分を取り戻すには相当の努力と時間を要します。

取り戻すことができればよいですが、そのまま経営危機に陥ってしまう場合もあります。ですから、最も避けなければならないのが、景気拡大から景気後退へ転換する局面で事業を拡大するということなのです。