がんは治る病へ──。「5年後生存率は67.9%」データが示す現実

最新「生存率」の分析から判明したこと
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たとえば「5年生存率は○%です」と出たとする。これは「あなたが5年後に生きている確率は○%」ということではなく、「5年前に診断を受けた患者100人のうち○人が生きていた」ということを示しているに過ぎない。

最新の10年生存率であっても、それは治療開始時(10年以上前)の医療レベルを反映したものだ。

すべてのがんの「4期」の患者の5年後までの生存率の推移。5年後は22.2%
(提供:国立がん研究センター・全国がんセンター協議会)

がんの早期発見技術と治療法は一部の難治がんを除いてこの10年間で格段に進歩した。一人一人の患者の余命は、治療を受ける医療施設と担当医師がベストを尽くす治療とがんと闘う患者自身の強い意志で変わってくる。

「不治の病からつきあう病へ、そして治る病へとなりつつある」。全国がんセンター協議会のメッセージをしっかり受け止めたい。

全がん協部位別臨床病期別10年生存率
(提供:国立がん研究センター・全国がんセンター協議会)拡大画像表示