世の中にはたった2種類の粒子しかない!? 量子力学の驚きの結論

物理学者は知っているこの世界の秘密
森 弘之 プロフィール

世の中を2つに分ける基準とは

もちろん分類するからには、その基準が問題になります。

この2つの種類のそれぞれに、共通の性質があります。

たとえば電子やクオークは、この分類によると同じ種類に分けられるので、共通の性質を持ちます。

ヘリウムには中性子の数が1つのものや2つのものがありますが(同位体)、これらのヘリウムは、別の種類に分類されます。

まったく異なる粒子である電子とクオークは同じ種類とされるのに、同じ元素であるヘリウムは、その中性子の数によって異なる種類とみなされてしまうのです。

そしてどちらの種類に分類されるかによって性質が大きく異なるので、この分類はとても重要なのです。

ものを分類する基準はさまざま Photo by iStock

世の中のあらゆる粒子を2種類に分類するのは、たとえば地球上の物体を、生物と無生物に分類するようなものです。

私は生物の正しい定義を知りませんが、何らかの基準で分類できるはずです。そして生物と無生物のそれぞれに共通した性質や特徴があるでしょう。

だからこそ、「これは生物、あれは無生物」という分類に意味があるのです。

粒子を2種類に分けることについては、物理や化学を専門に勉強した経験をお持ちの方はよくご存じでしょう。ところが、不思議なほどに専門家以外の方々には知られていません。