いざ、虫歯治療になってしまったら、方法は一つ……ではない時代。ひとりひとり違う虫歯の状態に向き合って、提案してくれる解決方法には「こんなことも治せるんだ!」というような、新しい技術もあるんです。

教えてくれたのは……
田代歯科医院
田代浩史先生

保存修復治療、特に「コンポジットレジン修復」に特化した、可能な限り歯を温存する治療方針を提案。2003年に田代歯科医院を開設。
●静岡県浜松市中区中央2-10-1
☎053-456-0100
診療時間:7:00~12:00、13:00~16:00
休診日:木・日・祝
https://tashiro-dental.jp/

麻布東京デンタルクリニック
脇 智典先生

アメリカの名門大学で歯科学を学ぶ。インプラント・かみ合わせ治療に特化したクリニックを東京メトロ・広尾駅に開設。
●東京都港区南麻布4-12-25 南麻布セントレ7階
☎03-5422-7518
診療時間:9:00~18:00
休診日:月・日・祝
http://www.azabutokyodc.jp/

ユニゾン・デンタル・オフィス
麻生昌秀先生

虫歯を「歯の病気」と捉え、病気の原因や口の健康から引き起こされる症状を全身からも総合的に診断。2009年にクリニックを開設。
●東京都中野区東中野5-1-1 ユニゾンモール3階
☎03-5389-8686
診療時間:10:00~13:00、14:30~18:30、土曜 不定期診療
休診日:土午後・日・祝
https://www.unison-dental.jp/

TOPICS1
虫歯は、表面だけ見ていては
わからない!

子供の虫歯と比べると、痛みなどの自覚症状が出にくいのが大人の虫歯。「最近、歯が茶色くなってきたけど、痛くないから大丈夫かな……」という素人判断は禁物です。「実は虫歯は、入り口よりも中で大きくなるんです」と田代先生。

写真のように、表面的には少し黒くなっているように見えて、深くまで進行していることも……。また、「冷たいものがしみる」といった知覚過敏は、歯並びの悪さによって起こっている可能性も。虫歯の診断は、以前の記事で紹介したような数値での判断やドクターにお任せしたいもの。それにはやはり、定期検診が大切なのです。

一見、あまり問題がなさそうに見えるこちらの歯。細菌感染部が赤く染まる「カリエスチェック」で確認すると、想像以上に大きな範囲が赤く染まりました。このように、見た目では判断できないということは、痛くなってからでは、より広い範囲が悪くなっているということ。

TOPICS2
丁寧なカウンセリングを経て
治療計画を立てていく

麻布東京デンタルクリニックでは、カウンセリングルームのカウンターシートに隣り合ってドクターから説明を受けられる。これは、向かい合わせより隣り合ったほうが親しみを持ちやすいという心理学上の効果があるため。より、希望や質問をしやすい雰囲気に!

悪いところを取って終わりではなくて、クリニックに通って健康な状態を維持する。治療と予防の両方を大切にするために「ドクターとの信頼関係も大切」と田代先生は語ります。だからこそ、治療に入る前の計画が大切というクリニックが今や、常識になりつつあります。

「初診は2時間半かけてカウンセリングと精密検査をして、2週間後に精密検査の診断結果と治療計画を説明します。患者さんと話す時間をもっとも大切にしています」(脇先生)、「初診で患者さんが来たら、30分ぐらいかけて話をします。その間、ドクターがメモを取っていると患者さんの話に集中できないので、話には必ずアシスタントが同席して、会話内容をメモしてもらっています」(麻生先生)というように、カウンセリングを重視するクリニックも増加中。

マイクロスコープで口の中にフォーカス。その様子を壁面に設置したモニターにも映し出し、より精密な治療が可能に。治療後の様子を患者と共有でき、理解を深めるための助けにもなるそう。
清潔な環境にするために、麻布東京デンタルクリニックの手術を施す部屋の天井には、特別な手術室用の装置を導入。これにより空間に空気のバリアをつくり、ドクターの周りを衛生的な環境に保ってくれる。

「医療者と患者さんは、フィフティーフィフティー。つねに一対一の対等で、ともに歩む関係でありたいと考えています。虫歯を削って取るだけのパッチワークのような医療ではなく、虫歯の原因を治療して健康な環境にリノベーションするイメージで治療計画を立てています。治療計画だけでなく、実際に治療台に座ってもらったときも、iPadなどで計画や経過を見せて丁寧に説明を重ねるようにしています」(脇先生)