5月29日 エベレスト初登頂(1953年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

この日、英国の登山隊に参加した、ニュージーランド人の登山家エドモンド・ヒラリー(Edmund Percival Hillary、1919-2008)とチベット人のシェルパ(登山案内人)テンジン・ノルゲイ(Tenzing Norgay、1914-1986)が、世界最高峰エベレストの登頂に初めて成功しました。

【写真】エドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイ
  登頂前の尾根(サウスイーストリッジ)でのエドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイ photo by gettyimages

エベレストは、1850年代にその標高が世界一であることが確認されて以降、多数の登山家がその頂に立つことを夢見てきましたが、2人の登山家によって永年の宿願が果たされることとなりました。

ちなみに、それまでの挑戦で命を落とした人の数は13名にものぼります。標高約8850メートルの頂上に到達した彼らは、ネパール・インド・英国・国連の一つなぎの国旗を振る姿を撮影したのち、ヒラリーは十字架を安置し、テンジンはチョコレートなどの供物を雪に埋めたそうです。

【写真エドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイ、遠征隊長ジョン・ハント】
  エベレストの模型を前に登頂を振り返るエドモンド・ヒラリー(左)とテンジン・ノルゲイ(右)。中央は遠征隊の隊長ジョン・ハント photo by gettyimages

滞在時間はわずか15分でした。2017年5月22日、頂上付近の難所である「ヒラリー・ステップ」の崩壊がニュースで話題になっていましたが、この名称はもちろんエドモンド・ヒラリーにちなんだものです。

また、ヒラリーは慈善団体「ヒマラヤ基金」を創設し、ネパール・ナムチェバザール地区の開発にも力を注ぎました。この地区にあるクムジュン小学校は、彼が1960年に建設したものだということです。

【写真】ヒラリー・ステップから見たエベレスト山頂
  ヒラリー・ステップから見たエベレスト山頂 photo by gettyimages