5月28日 花火の日

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

享保18年(1733年)、幕府は前年に発生した大飢饉とコレラ流行による死者の慰霊と悪病退散を祈願する目的で、両国の川開きの日に水神祭を実施しました。その祭りで花火を打ち上げました。この大会が好評を博したことから、隅田川での花火大会は恒例行事となり、各地でもその後、花火大会が開かれるようになったそうです。

【写真】川開き水神祭の花火大会を描いた浮世絵
  川開き水神祭の花火大会を描いた浮世絵 photo by gettyimages

この歴史的な花火大会が開かれた5月28日は旧暦ですので、新暦では7月にあたりますが、5月28日をもって「花火の日」とされています。

両国の花火大会は、社会情勢や隅田川の環境の変化により何度か中断されていた期間もありますが、現在でも「隅田川花火大会」としてその伝統が受け継がれています。江戸時代に盛んになった花火は、明治時代になると、それまで炭火色といわれる橙色の強弱のみで表現されていた花火に新たな色彩が加わり、明るさや大きさなど、さらに多彩な効果が演出できるようになりました。

これは、海外から塩素酸カリウム、アルミニウム、マグネシウム、炭酸ストロンチウム、硝酸バリウムといった多くの薬品が輸入されるようになったためです。

さらに、大正に入るころには、マグネシウムやアルミニウムなどの金属粉が発光材に使用されるようになります。やがて花火師たちの工夫は、塩素酸カリウムに鶏冠石を混合した赤爆を編み出しました。こうして大きな発音効果を有す花火が登場し、現在でも人気の色鮮やかな夜空の大輪に発展したのです。

【写真】
  現在の隅田川花火大会の様子 photo by gettyimages