〔photo〕gettyimages
# ビジネススキル

ヤフーが「横串で考えられる人間」を大切にするワケ

濃密な時間をメンバーたちと過ごす
Yahoo!アカデミア学長にして、『1分で話せ』(SBクリエイティブ刊)で知られるベストセラー作家の伊藤羊一氏が、「人は変われる」をテーマにその作法を伝授する本連載。今回は、ヤフーの本部長職以上の役員候補を対象としたアカデミアの「G1」クラスのカリキュラムについて。ヤフーの次代を担う役員たちは、何を学び、その学びをどう生かしているのか? その「中身」について明かす!
 

「大企業病」を回避せよ

前回(『ヤフーで実践! 自分自身に「目覚め、導く」ための方法』)は僕がいかにして「変わった」かを紹介したうえで、Yahoo!アカデミアで取り入れているカリキュラムの一部を紹介させてもらった。

4人一組になって、互いにライフラインチャートを用いて自分の過去について語ったうえで、質疑応答。自己と他者と対話の中から、自分の人生の中で重要だった経験や記憶を呼び覚ますことで、自己に目覚めることを手助けするわけだ。

このようなカリキュラムを受講するのは、部長職以下の「G2」「G3」クラスの生徒たちだ。本部長以上の役員候補者向けの「G1」は、すでに「自己に目覚めている」人間ということで、より実践的な内容となっている。

〔photo〕gettyimages

たとえば、「ヤフーは今後どう成長していくべきか?」を主な議題にして、徹底的にディスカッションする。より具体化して、Eコマース革命について復習した後、「じゃあ、自分がヤフーのショッピングカンパニーのカンパニー長を任されたらどうするか?」というテーマでディスカッションするケースもある。

みな、自分が直接タッチしていない仕事に対しては関心が薄いもの。ヤフーも社員数が増え、 “大企業病”に陥る可能性が常にある。組織が大きくなりすぎていて、組織の縦割り化が進み、他部署との連携が、何もしないと薄れていってしまう。