歯を見せて笑うビッグスマイルってとっても魅力的。日常的に私たちが行っている「笑う」ことや「スマイル(笑顔)」について、知らなかったアレコレをご紹介します。

“デュシェンヌ・スマイル” とは理想的な笑顔のこと。実はこの笑顔ができる人は少ないのだそう。美しい笑顔について、そして作るための方法を伝授!

教えてくれたのは……
スマイルサイエンス学会代表
菅原徹博士(工学)
早稲田大学人間総合研究センター招聘研究員、東洋大学総合情報学部非常勤講師。笑顔の研究者としてテレビや雑誌などで注目を集め、商品開発コンサルタントとしても活躍中。

頰壁見せは笑顔美人の証

「口角を横にぎゅーっと引く、頰筋という頰についている筋肉があります。ここを最大限に使えていると、笑ったときに頰壁が口角からのぞき、幸せ溢れるいい笑顔になるんです。女優の新垣結衣さんの笑顔がまさにそれです」と菅原博士。

確かにガッキーの笑顔は、見ているこっちも幸せになれるような素敵な笑顔。ガッキーのように頰壁が見せられるようになれば、笑顔美人になれたってこと!

笑顔の黄金比は1:1.618

菅原博士曰く、「魅力的な笑顔のときは、目の端と口の端を長方形で繋げたときの縦横比が1:1.618になるんです」。

実はこの縦横比は “黄金比” と呼ばれている比率で、名刺の比率に近いのだとか。鏡の前で名刺を合わせて笑顔の確認をしてみましょう。

「ちなみに、さらに可愛らしい極上の笑顔を目指すと、口角がぐんと上がって “プラチナ比” と呼ばれている笑顔になります。香取慎吾さんや、宮﨑あおいさんのような笑顔ですね」(菅原博士)

「はいチーズ」よりも
「セイ、ポッキー」

写真を撮るときのかけ声として、どの言葉が一番いい笑顔になるのか、世界のかけ声を使ってテストしたところ、私たちがよく使う “はいチーズ” やそのほかのかけ声よりも、“セイ、ポッキー” と言って撮ったほうが、ハッピー度が一番高くなるという結果になったのだとか!

「ポッキーと言った、言い終わりの口の形は口角が横に広がりますよね。そこが、いい笑顔になるポイントなんです」(菅原博士)

最後の語尾が “イー” となる単語であればOK。いろいろ試してみるのも面白いかも。

笑顔は作るもの、
笑いは起こるもの

“笑顔” と “笑い” って、同じようでいて、実は全然別のものなんです。菅原博士によると、「 “笑顔” は意思、技術、作法で自分で作るもの。そして “笑い” は現象ですね。おかしみがあると勝手に笑ってしまうでしょ?」。

また、笑顔には声が伴わず、笑いは自然と声が出るもの、という違いもあるんだとか。つまり、本当にいい笑顔は、自分の意思とテクニック次第で誰でも手に入れられるということです!

「ウンパニ」体操で
魅力的な笑顔に

「自然な笑顔を作るためには表情筋を鍛えることが大事です。表情筋を鍛えることでむくみの解消にも繋がりますよ」という菅原博士が考案した “ウンパニ体操” は、笑顔を脳と筋肉に学習させることができる表情筋のエクササイズ。

最初に笑顔と真逆の表情を作るのがポイントで、毎日10~20回続けることで余計なところに力が入らない、理想的なデュシェンヌ・スマイルができるようになります。

目を大きく開き、「ウ~」と言いながら口をとがらせる

目と口を閉じ、口角を上げて「ン~」。くしゃっとした顔を意識して

「パッ」と口を大きく開けて、息を吐き出す

下あごを上げ、上下の歯をそっとかみ合わせ「ニッ!」で笑顔の完成

●情報は、FRaU2019年5月号発売時点のものです。
Illustration:Yurikov Kawahiro Text:Izumi Hashimoto