悠仁さまの机に刃物を置いた男を逮捕した「専門部隊」その実力

4月29日までになんとしても捕まえろ
週刊現代 プロフィール

最後のハードル

この時点でタイムリミットまで残り1日半しかない。大阪・西成にいた長谷川容疑者は不可解な行動をとっていた。

新大阪駅から再び東京方面行きの新幹線に乗り込み、なぜか神奈川県の小田原駅で下車。JR東海道本線に乗り換え、平塚駅に降り立ったのだ。

「長谷川容疑者が再び関東方面に戻って来たのには、いくつかの理由が考えられます。犯罪者心理で、捕まる恐怖心から転々と移動するケース。あるいは移動することで捜査を攪乱し、逮捕を遅らせようとした可能性もあります」(元千葉県警刑事課長の田野重徳氏)

捜査員らの間に動揺が走った。長谷川容疑者はやはり極左グループの一員であり、組織と接触しようとしているのか。それとも第二、第三の犯行を起こすことを計画しているのか。

 

本来であれば、泳がせたうえで、行動を監視すべきだが、時間はもう残っていなかった。

捜査員らは長谷川容疑者が平塚駅前の東横インにチェックインしたことを確認。建造物侵入容疑で逮捕状を請求し、ホテル周辺に捜査員を配置した。外出先から戻ってきた長谷川容疑者を確保した時には、リミットまで残り3時間を切っていた。

数々の状況証拠はあったが、机にナイフを置いた肝心の瞬間は、監視カメラの画像もなく、目撃者もいない。容疑を否認されれば窮地に追い込まれる可能性もあった。

長谷川容疑者が「中学校に侵入したことは間違いない」と供述したことで、事なきを得た。

元警視庁公安部に所属していた作家の濱嘉之氏はこう話す。

「長谷川容疑者の背後には、内通しているグループや協力者がいた可能性が高い。悠仁さまだけではなく、秋篠宮家全体を狙った犯行だった恐れもあるわけです。もう少し長谷川容疑者の動向を追い、組織を潰すという観点もあるべきだったと思います」

警視庁が大量の人材と最新の捜査技術を駆使した捜査は確かに実を結んだ。しかし、第二、第三の長谷川容疑者が潜んでいる可能性は十分にある。

発売中の週刊現代では、このほかにも捜査一課が目撃情報を集めた過程や、犯行前の足取り「前足」についても詳細にふれ、特集で掲載している。

「週刊現代」2019年6月1日号より

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