悠仁さまの机に刃物を置いた男を逮捕した「専門部隊」その実力

4月29日までになんとしても捕まえろ
週刊現代 プロフィール

ICカードで氏名が判明

男は春日通りをまっすぐ歩き、東京メトロ・茗荷谷駅に到着する。大学構内の防犯カメラでは顔を鮮明に捉えられていなかったが、駅の防犯カメラで初めてハッキリと顔を確認できた。

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「SSBCは、様々な規格の映像を取り込むことができ、その映像を手配容疑者などの映像と顔照合ができる『撮れ像』と呼ばれる独自の機材を持っています。

さらに、都内のどの場所に民間の防犯カメラがあるかという『防犯カメラ設置データベース』も持っている。これらを駆使し、長谷川容疑者の犯行後の足取り、『後足』を追っていったのです」(『警視庁科学捜査最前線』などの著書がある、ジャーナリストの今井良氏)

SSBCには主に「機動分析係」と「分析捜査班・モバイルチーム」という2つのチームがある。前者は防犯カメラ画像回収の専門部隊で、後者はその画像と犯行手口や犯歴のデータベースを重ね合わせて分析する部隊だ。

今回もこの両チームが現場で回収と分析を行い、足取りを追った。だが、キャンパス外のカメラの画像回収には意外な壁が立ちはだかった。

「大型連休中で防犯カメラの管理者と連絡が取れないという事態が頻発したのです。絶好の位置や向きのカメラがあっても、画像の回収、確認がなかなかできず、難航しました」(前出・記者)

男は茗荷谷駅で丸ノ内線の東京駅方面行きの電車に乗り込んだ。この際、切符ではなく、交通系ICカードを使用している。

捜査員はすぐに東京メトロに捜査事項照会をかけ、ICカードの登録情報を入手。ここで初めて「長谷川薫」という氏名が判明したのだ。

 

公安内のリスト、さらに公安調査庁にも依頼し、同庁が把握している極右・極左活動家の中に同名の人物がいないか確認したが、結果は「該当なし」。動機に思想的な背景は薄いという感触を得た。

長谷川容疑者は東京駅で降車。新幹線のホームに行き、新大阪駅に向かった。新大阪駅から南に向かい、大阪市西成区近辺に向かった足取りを捜査員らは駅のカメラなどから確認した。

共犯者の存在を確認するため、捜査員らは犯行前の足取りである「前足」も入念に捜査した。

「28日午前に事件の報告を受けた天皇皇后両陛下が『今回の事件が起きたことに心を痛められている』というコメントが宮内庁から発表されました。

この発言後、現場に対するプレッシャーがさらに強まりました。警察庁長官よりもさらに上、政府中枢から『なんとしても平成のうちに逮捕せよ』と指令が飛んできたそうです」(前出・記者)

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