100歳まで歯を残すために「やってはいけない」たった一つのこと

歯を失う原因は「ある癖」TCHだった
ブルーバックス編集部 プロフィール

まず、唇を軽く接触させます。その状態で上下の歯が接触しないように、1〜2mm離してください。

このような指示で、口のあたりに違和感を持つようでしたら、TCHがあります。はっきりした違和感がない場合は、歯をつけない姿勢を5分間維持できるかどうか想像してください(実際にやらないでください)。「できそうにない」と思うようでしたら、TCHがあります。

TCHの有無を判別する方法
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TCHリスクの低い人では、唇が閉じていても、上下の歯が離れています。これは人間にとって無意識な自然の状態ですから、意識的にそのような行動をとったとしてもさほど違和感はありません。やろうと思えば、5分でも10分でも続けられます。

ところがTCHリスクの高い人は、唇を閉じると条件反射的に歯をつける癖が身についています。唇と歯を別々に動かそうとしても、慣れていないので強い違和感があります。それを無視して、歯を離した状態を維持しようとすると、普段使わない筋肉を使うために疲れてしまいます。

この検査を無理に続けようとすると、あごを動かす筋肉の疲労が蓄積して、痛みを感じる人もいますから、この検査を長く続けてはいけません。

このほかに、TCHリスクの高い人では、口の周りの緊張を持続させていると、頰の内側や舌のまわりに歯形ができます。

TCHを疑わせる口腔内の痕跡

上下の歯を接触させ、あごを閉じる閉口筋を緊張させたままでいると、頰の内側を歯に押しつけたままになるために歯形がつきます。また、閉口筋が緊張している時には舌を動かす舌筋も緊張し、舌の周りの歯や上の口蓋に押しつけたままになるために、写真下のような歯形が舌につきます。

TCHを治す方法、特別に教えちゃいます

自覚症状もないTCHを減らす方法を身につけるのは至難の業です。TCHを発見した木野先生も、この問題解決に向かって大いに研究され、臨床心理学で使われる行動療法である「行動変容法」を利用した方法を考案されました。私は、この方法を取り入れるのが簡単で、最善の方法と考えています。