Illustration by ヨシタケシンスケ

100歳まで歯を残すために「やってはいけない」たった一つのこと

歯を失う原因は「ある癖」TCHだった
生きがいは「美味しいものを食べること!」なブルーバックス編集部のアルバイト、サナです。さて、おいしいものを食べるのに必要不可欠なもの、それが「歯」! おいしいものを食べつづけるために、いつまでも自分の歯を残しておきたいものです。今回は、そのためにできることを、『100歳まで自分の歯を残す4つの方法』の中からご紹介。

虫歯、歯周病、顎関節症──それらの原因はすべて「ある癖」だった! 歯のトラブルを解決するための「たったひとつの冴えたやり方」をお見せします!

歯を失う原因は「歯を接触させる癖」だった

乳歯から生え変わった永久歯は抜けても再生することはなく、自己修復もしません。そして無理な力がかかると、壊れてしまいます。永久歯が生え換わらないことは小学生でも知っていますが、私たちは、長い人生を送るうちにこのごく当たり前の事実に無頓着になり、無理を重ねた挙げ句、大事な歯をつまらない理由で失うことがあります。

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ビールの栓を前歯で開ける人がいますが、こんな無茶は決してしてはいけません。こんな極端な例でなくても前歯の耐えられる限界を超えてしまうと、歯がぐらついたり、歯の根が折れたりしてしまいます。一見してなんの問題もないようにみえる行為でも、歯やそれを支える歯槽骨には目に見えないダメージが蓄積していきます。

私の友人である東京医科歯科大学の木野孔司元准教授が発見したTCHという「無意識のうちに上下の歯をつけている癖」に、このダメージ問題を解決する糸口を見つけることができました。

どうしても上下の歯が触れないと生活に支障が出るのは、会話・嚥下・咀嚼の時だけで、これらの合計時間は多くても1日に20分以内と言われています。それ以外の時に、力の大小に関わらず、無意識に上下の歯を当てている癖、それはすべてTCHです。

デスクワークのみなさん、TCHに要注意!

ていねいなブラッシングをして、定期的に歯周病管理をしているにもかかわらず、歯が次々にだめになってしまう人がいます。「一生自分の歯で生活していただきたい」をモットーに42年間臨床を続けてきた筆者の歯科医院にも、そうした患者さんがいらっしゃいました。いろいろと考えてみましたが、はっきりとした原因がわかりませんでした。

原因は意外なものでした。こうした患者さんには、強いTCHがあったのです。TCHがあると、歯に小さなダメージが蓄積されていくので、異常な早さで歯周病が進行したり、詰め物をした歯、義歯、ブリッジを早期にだめにしてしまいます。

TCHはコンピュータを使った作業をしているホワイトカラーに多いといわれており、その潜在層は相当な数に及ぶはずです。スマホ・携帯電話を含めれば、ほとんどの日本人が毎日何らかの情報端末を長時間操作しています。程度の差こそあれ、現代人には誰にでもTCHの疑いがあるとみるべきです。

TCHはコンピュータ作業をしているホワイトカラーに多い

5分でわかる! TCH診断法!

自分にTCHの傾向があるかどうかを知るために、次の検査を試してみてください。