一番「きれいな音色」の楽器は何? 「音波」の正体に迫る!

「心地よい音」と「雑音」の違いとは
志村 史夫 プロフィール

また、物理的には高さ(振動数)と強さ(振幅)が同じでも、音色が異なれば、私たちの耳に同じ高さ、同じ強さの音に聞こえるとは限らない。

特に、実際に聞こえる音の強さは、音の好みに依存するであろう。たとえば、嫌いな音は、それが物理的には弱いものであっても、感性的には強く聞こえるに違いない。

楽器の音の波形を見てみよう

音楽とは「音を楽しむこと」であり、「音の芸術」である。そのような「音」を発する器具が楽器である。オーケストラにはさまざまな楽器があるが、世界の民族楽器を加えたら、楽器の種類は相当な数にのぼるだろう。

異なる楽器からは、その楽器特有の異なる音色の音が発せられる。それらの音のオシロスコープで表された波形の一例を図2に示す。

図2 楽器の音の波形例
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耳に快い音は規則性のある美しい波形を持っている。それに対し、雑音(一般的には不快な音である)の波形には図3に示すように規則性がない(だから雑音なのである)。

図3 雑音の波形例

さまざまな楽器は、打楽器、弦楽器、管楽器などに大別されるが、結局、音を発するもの、つまり「振動するもの」が何かによって分けられることになる。

一般に、楽器として「振動するもの」は弦、膜(板)、棒あるいは気柱(管の中の空気)のいずれかである。ピアノやパイプオルガンは鍵盤楽器とよばれるが、前者では弦が、後者では気柱が振動して音を出す。

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