ポイント還元、キャッシュバック…「スマホ決済」の罠に注意!
使いまくるとトンでもないことに?急激に増えているスマホ決済
近年、スマートフォンアプリによる決済の利用が急激に増えています。

2018年は「LINE Pay」が「コード決済」を開始して利用者を増やしたのをはじめ、同年の12月には支払額の一部または全額相当を還元する「100億円あげちゃうキャンペーン」で華々しく「Pay Pay」が登場。「キャッシュレス元年」と騒がれたのも記憶に新しいところです。
ただ、そんなキャッシュレス化の波に乗って“お得な生活”を送ろうとしたものの、キャンペーンに踊らされて蓄えが激減してしまった人もいるようです。
「結局、いくら使ったのか、わからなくなってしまったんです」
山口さんは、独身の会社員。限られた収入を有効に使いたいと考え、キャッシュバックやポイントが付与されるキャッシュレス決済を積極的に活用していました。
しばらくは、利用額の2%のポイントがつく「LINE Pay」を愛用。コード決済利用でポイントが5%になってからは、コード決済も積極的に使っています。
そして、「PayPay」もスタートと同時に使い始めました。スタート時には、全自動掃除機やベーカリー、そして炊飯器まで、合計20万円余りの買い物をしました。
それだけでなくコンビニでも利用し、キャッシュバックの上限金額である25万円近くまで、何度か買い物をしたといいます。
ところがです。こんな生活を続けて迎えた年末、親に何か買ってプレゼントしようと考え、銀行でお金を引き出そうとしました。
すると、思っていたほどの残高がありません。
ボーナスも入ったはずですし、毎月の給料の残りもあるはずなのに、思っていたより50万円も残高が少なかったのです。「ポイントやキャッシュバックでお得な生活を目指していたはずなのに……」と山口さんは慌てていました。
なぜこうなってしまったのでしょうか。