ダメ、絶対!株式投資で「決してやってはいけない」7ヵ条教えます

これをやめることが成功への近道だ
加谷 珪一 プロフィール

④投資する銘柄を自分で決められない

遊びで投資するなら話は別だが、利益を上げるために投資をするなら、それはれっきとしたビジネスである。投資の初心者に多いのだが「どの銘柄に投資すればよいのか分からない」という話を耳にすることがある。また証券マンに「どの銘柄が上がるのか」と聞いてばかりの人や、アナリストの推奨銘柄ばかり投資する人もいる。

投資がビジネスだというなら、どの銘柄に投資をするのかという話は、企業に当てはめればどの製品を売るのかという話と同じである。どの製品を売るのか他人に聞いて意思決定する企業経営者はいないはずだ。

個人であってもそれは同じで、どの市場に投資するのか、どの銘柄を選択するのかで、投資の成否はほぼ決まると思ってよい。どんなにつらくても最終的には自分で投資対象を決めるしかない。他人の意見を参考にするのはよいが、いつまで経っても自分で投資対象を決められないのなら、投資はやめた方がよいだろう。

筆者は20年以上の経験を積んだが、今でも銘柄の選択は楽しくない。地味で面倒な作業が多く、精神的にも肉体的にもかなりの負担である。だが投資を続ける以上、この作業を避けて通ることはできないと割り切っている。

 

⑤メディアの記事を信じてしまう

上記の話と関連するが、メディアの報道をどう受け止めるのかで投資の成果は大きく変わってくる。メディアの記事がウソだという話をすると、近年、ネットで騒がれているいわゆる「マスゴミ批判」と捉えられるかもしれないがそうではなく、もっと本質的な話である。

マスメディアというのは商業ジャーナリズムであり、基本的にはビジネスである。極論すると、読者や視聴者があまり喜ばない真実よりも、真実かどうかは微妙だが、読者が望んでいる話題の方が圧倒的に記事に取り上げられやすい。つまり記事のトーンは読者の願望で形成されることになる(日本スゴいといった類の話はその典型である)。

〔PHOTO〕iStock

投資において必要なのは事実のみであり、願望は弊害にしかならない。どの国においてもメディアは投資における重要な情報源のひとつだが、記事というのは願望で成り立っているという事実を忘れてはならない。今、話題の米中貿易交渉についても、こうした視点で眺めてみると単純な話ではないことが分かるはずだ。

報道を鵜呑みにして投資したものの、うまくいかなかったといってメディアを批判している人をよく見かけるが、このような感覚を捨てきれないのであれば投資はやめた方がよいだろう。