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銀行員・証券マンが明かす「本物の大金持ちはこんなことまでやる」

ケチり方が違う、欲望の量が違う
週刊現代 プロフィール

「ここからここまで」プレゼント

日本人富裕層の顧客を多く持つプライベートバンカーが言う。

「私がお付き合いのあるお客様たちのあいだで流行っているのが、海外のリゾート地の物件を買ったり、気に入った無人島があればまるごと買い上げてしまうことです。表向きは投資目的で、実際ハワイなどのリゾート地の価格は延々と右肩上がりを続けていますからね。しかし本当のところは、一般人のスケールでは考えられないような『遊び』をするために人里離れた土地を買うんです。

50億円はする大型クルーザーを所有し、知り合いや取引先の若い女の子を何十人も集めて、ハデに飲み明かしたり……。ほかにも、自家用ヘリやプライベートジェットを所有する人は今でも多いですね。たとえば東京から軽井沢に行くとき、渋滞に巻き込まれたくないからと、成田空港からヘリで行くんです。費用はヘリの価格とは別に一回30万円。彼らにとっては、時間のほうがカネよりも価値が高いんでしょうね」

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クルーザーや自家用ジェットの人気は依然として高く、開業医や不動産投資家などが集まる業界の会合には、必ず各メーカーが必死の売り込みを掛けに来るという。

なかでも売れ筋なのが、ホンダが売り出している小型飛行機「ホンダジェット」で、最低でも約6億円、オプション次第では20億円以上という価格にもかかわらず、国内外の売り上げでセスナ機を抜くほどのヒット商品だ。

 

前出のプライベートバンカーが続ける。

「そういえば、こんな人もいました。都内に暮らしている、旅行が趣味の60代男性なのですが、旅先で気に入った場所があると、熱海だろうが地中海だろうが、まるで『お土産』のように別荘を買ったり、場合によってはホテルごと押さえてしまうんです。1ヵ所につき3億~4億円はくだらないのに、それが10個も20個もあったりする。

『気に入った人に出会うと、私も同じ空気を味わうために同じ土地を買うんだ』なんて格好いいことをおっしゃってましたが、年齢も考えるともう一生行かない場所もあるでしょう。

海外ではグランドセイコーや南部鉄器、手織りの反物などをすぐにプレゼントする。『やっぱりジャパンメイドは喜ばれるね』と笑って話していました。あるとき、友人を銀座和光に連れてきて、『ここからここまで』とプレゼントしたこともあるとか。もはやスケールが違いますね」

この大金持ちは現在、九州に2000坪以上の山間地を取得して、自然と触れ合う生活を楽しんでいる。

専門職を雇って植林をしたり、池を作らせたりしているが、雑草取りは自分でしている。次に彼が欲しいものは「水田」。「久しぶりに生きたカネの使い方をしている」と喜んでいるそうだ。