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韓国・文政権が頭を抱える「外国人労働者問題」 その知られざる闇

では、日本はどうするべきか…?

恐怖の出生率1%割れ

韓国では、いま日本同様に外国人労働者が増加の一途である。そんな外国人労働者の受け入れをめぐっては新たな課題が次々に浮上しているが、それでも韓国政府が外国人労働者の受け入れを止める様子はない。なぜなら、韓国には日本とは比べ物にならないほどに、どうしても外国人労働者を受け入れなければならない事情を抱えているからだということをご存じだろうか。

 

筆者が前回の寄稿『韓国がいま「外国人労働者」の受け入れでトラブル続出しているワケ』で紹介したように、韓国では日本に先駆けること15年も前に、積極的に外国人労働者の受け入れを始めた。その最大の理由は、将来の労働力人口の減少と成長率低下に対する大きな懸念。韓国では、同じく少子化問題を抱える日本とは比べ物にならないくらいに、出生率の急激な低下に直面しているのだ。

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韓国の合計特殊出生率(一人の女性が一生に産む子供の平均数、以下、出生率)は 1950 年代後半を頂点として急速に低下。1983 年以降は、人口の置き換え水準である 2.1 を下回る状況が続いている。特に、2005年には出生率が1.08まで低下した。韓国政府は少子化の問題を解決するために、2006年から「セロマジプラン(※)」という少子高齢化対策を実施し、10年間にわたり莫大な予算を投入したものの、2016年の出生率は1.17であまり改善されていない。

※「セロマジ」とは、「新しさ(セロウム)」と「最後(マジマック)」という韓国語を合成した新造語であり、「新しく希望に満ちる出産から老後生活の最後まで美しく幸せに住む社会」という意味がある。

同期間における日本の出生率が1.32から1.44に改善されたことと比べると、韓国の出生率の改善度の低さが分かる。さらに、韓国統計庁が2019年2月27日に発表した「2018年出生・死亡統計(暫定)」では、2018年の出生率が2017年の1.05を下回り、1を切って0.98まで低下すると予想したのである。

韓国における最新の合計特殊出生率の動向

拡大画像表示(資料)韓国統計庁ホームページより筆者作成