自分の夫は「アスペルガー体質」ということが判明した時の話

ある専門家に言われた一言でわかった
伊藤 みかこ プロフィール

すごい、仲間だね!

再婚を決めた挨拶にはじめてパパ氏とT先生を訪れた日、パパ氏をみるなりいきなりT先生が、

「すごい、すぐにわかったけれど私と同じアスペルガーだね。仲間だね!」とものすごく明るくパパ氏に喋りかけたのです。続けてT先生は発達障がいとアスペルガーについてこう説明してくれました。

<「発達障がい」は生まれつき脳機能の発達がかたよる障がいのことで、大きく「自閉症スペクトラム症」「学習障害」「注意欠陥・多動性障害」の3つに分けられる。アスペルガー症候群は「自閉症スペクトラム」に分類され、自閉症などもこのグループに入ります。

アスペルガー症候群の人たちは、コミュニケーションや対人関係が苦手で、こだわりや興味関心のかたよりが強く、パターン化した活動が得意。知能や言葉の発達に遅れはなく、むしろ言語性が優れいてる人が多いのが特徴です。

「注意欠陥・多動障害」に分類される代表的な発達障がいは、注意欠陥多動障害です。いわゆるADHDと呼ばれるこの発達障がいは、突発的に行動してしまったり、もの忘れ物が多かったり、気が散りやすかったりといった特性があり、具体的には「お喋りが止まらない」などの特徴が見られる。

知的能力が高いか低いかでだいぶ性質は変わってくるが、発達障がいではなくても人は大きくわけて、「アスペルガー症候群の傾向に近い行動や考え方をする人」と、「落ち着きのないADHDの特徴が強い人」のどちらかの傾向がみられる。>

 

T先生は、「同じアスペルガーの人に会えて嬉しい、今までどんなことで、悩んできたの?」など、興味津々が止まらない様子で、

「今まで、どんなこだわりを持って生きてきたの?」

「今まで付き合ってきた彼女と長続きしたこと少なかったんじゃない?」

と私が聞きたくても聞けなかったことを矢継ぎ早に質問攻めしてパパ氏を困らせます。

その帰り道にパパ氏が「T先生、勝手に俺がアスペルガーだって決めつけていたけど、俺は障がい者じゃないから…」と、戸惑いそのままその日は何も喋らなくなりました。

一方の私は、「ああ、だからあんなにしつこく予定を聞いてきたんだ…」とパパ氏のこれまでの行動や言動に合点がいきました。

そしてパパ氏と夫婦としてどう歩んでいくか、これからのパパ氏との未来をつくっていく上で、また、家族仲良く暮らしていくために、もっと「パパ氏」についてを理解したいと考えていたのです。

<つづく>

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