自分の夫は「アスペルガー体質」ということが判明した時の話

ある専門家に言われた一言でわかった
伊藤 みかこ プロフィール

T先生との出会い

パパ氏とは7年前に私の前夫との間のふたりの子どもを連れて再婚をしました。シングルマザーとして子どもを育てる私の将来を心配した母が、結婚相談所での婚活をすすめてきたのです。

現在、14歳になる次男は764gの超未熟児で生まれ、NICU(新生児集中治療室)を卒業後に、呼吸器や耳鼻咽喉などで多種多様な感染症を引き起こすアデノウイルス罹りました。

さらに、小さく生まれたことが引き金となり、意識障害、痙攣など重篤化しアデノウイルス急性脳脳症を併発しました。その際低酸素状態になったり、熱性痙攣が頻発する状態が続きつつも、寝返りから始まり、2歳の頃になるとヨチヨチ歩くまでに成長しました。

すべてがゆっくりながらも、少しずつ発育していくものだと思いながら育てている中で、次男は3歳になっても「ママ、バイバイ」程度の言葉しか喋れませんでした。

 

何かの病気ではないかと心配になり、病院の小児神経科に相談にいくと「知的障害なので、これ以上病院で治療することもないし、出来ることは何もないです」。と言われはじめて次男が知的障害だと知りました。

「何か親として手を差し伸べられることはないのですか?」と尋ねると、「そんなに何かしてあげたいのであれば、頭に刺激を促す訓練として療育しかない」。とバッサリと切り捨てるような冷ややかな答えでした。

先生から紹介された療育センターに行くと、子どもが30分間ボールプールに入っているのを施設員が監視しているだけで、なにを訓練しているのかがわからなかったり、半年以上も予約が取れないため毎日通うことができなかったりと、疑問と不安しかない施設でした。

これでは子どもを預けられないと療育施設を探し、色々な療育に子どもと通いましたが、どの施設もそのプログラムに大差はなく、腑に落ちない気持ちでいっぱいでした。

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そんな話を次男が4歳の頃に『ゲンキのモト』で仲良くしていた歯科医の先生に伝えたところ、患者さんで障害のある子を教えている方がいると紹介されたのが、T先生でした。

T先生は次男が「自閉症スペクトラムがある知的障害で、口に麻痺があるように感じるから、シャボン玉を使って口の動かし方の訓練からはじめてみましょう」と具体的な療育方法のアドバイスをくれ、その後、次男が発音しないメカニズムや、今後の療育訓練の見通しなどを的確にわかりやすく説明してくれました。

それまで抱えてきた心細さがT先生のもとに通ううちに消え去り、さらに障がいに対しての私の理解を深めるきっかけにもなりました。

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