2020年に女性人口の半数が50歳以上になる。だからこそ、50歳以降をごきげんに暮らせる考え方を身につけたいーーそんなコンセプトからはじまった料理家の山脇りこさん連載第5回。今回は思い切って「人間関係」を変えてみた話。

今までの連載はこちらから

グループ交際、断腸の思いで
やめてみました

前回、ひとり旅を復活して、まるっと一人で過ごす時間をもったら、自分にとって大切な人はだれなのか?自然に考え、整理されて、思わぬ収穫だったと書いた。結果、ごきげん度がぐぐっと増したので、今回はこのお話を。

50歳を前に、勝手ながら、
ごきげんな人と会う!ことにしてみたら?

50歳を前に自分をとりまく人間関係を、勇気をもって、見直してみた。人さまとの関係を手前勝手に見直すなんて、まったくもって失礼、何様?オレ様?ですね。でも、40代後半、マックス“社交疲れ”していた私には、必要なことだったと思う。
 
まず、グループ交際から距離をおいてみました。男女5対5でつきあってたんですよ、ってそうじゃなくて、グループ活動?というべきか。

40代にもなってくると、出会った人もそれなりの数になる。私の場合、最初の本『もてなしごはんのネタ帖』(講談社)を出版したのが45歳の時。人生50年時代なら、遺作?ってなくらい、遅いのだが、そのころからか、すごい勢いで“お知り合い”が増えた。

誘われると断れない性格(だった)。お祭り好きのお調子者(今も)。なにかと企画したり、お誘いに便乗したり、いろんな会で出歩くようになり、気がついたら、同世代を中心とした大小さまざまな女子グループに入れてもらっていた。

私は、ざっくばらんな九州人体質で、そこへ、ともかく誰かれみーんな誘うから、気づいたら20人超なんて会もしばしば。まあ、大勢の女子会のかしましくもたのしいこと!久々に午前様な日も。バブルな大学時代か、ひたすら食べ歩いていた頃以来だなーってくらい外食も増えた。

40代後半戦、まだ元気でww、無理がきいてもいた。あれは、思えば、更年期前夜、身体や心が、「こんな遊び方できるのも、最後でっせ!GO―――!」と言っていたのかもしれない。

大人数のピクニック、プチ旅行、飲み会……ワイワイするのは楽しい。楽しいんだけど、体力も実は限界があった Photo by iStock

でも家の中と体調は…

しかし、仕事もやりながら、楽しすぎる遊びの約束もこなすと、しわよせで?家はぐちゃぐちゃになり、相方(夫)に悪い気がして謝ることも増えた。多くなった外食や、寝不足でよく体調も崩した(若くもないからね)。

それに幹事でもないのに、勝手に“おかん魂”が働いて、あら、あの子だれとも話してないじゃない?とか、なに?この沈黙?盛り上げなきゃ!とか、2次会の店はどうしよう?とか、ない頭をぐるぐるしてしまう。終わると、まったくもって勝手に疲れていて、にぎやかだったのに空虚な気持ちを感じることもあった。ほんと、あくまで勝手なからまわり。
 
なにより、大勢でわいわいやっていると、結局、何を話したか、何を食べたか、全く覚えていないこともあって残念だった。何度も会っている人のことをほとんど知らないなあ、と感じることもあった。

大人なればこそ、集団でいると見えない個々の魅力に気づきたい、そういう会い方のほうがいいんじゃないかな?と思うようになった。