内部文書を入手! 副大臣が東レ社長に「借入金取り立て」疑惑の背景

大臣・副大臣の更迭が続く中で…
時任 兼作 プロフィール

内部文書に書かれていたこと

この電話の件はすぐにF氏にも伝えられ、F氏はO社に至急返済するよう迫った。その結果、O社はほかから借り入れた資金をL社への返済に充てることにし、翌日に振り込みを行ったという。

「しかし、L社から秋元議員への報告がなかったのか、議員はその1週間ほど後に再度、社長宛に返済要請の電話を入れている。まあ、よほど強力な依頼だったのだろう」

と、捜査幹部は付言した。

秋元議員は、こうした一連の疑惑を報じた週刊文春の取材に対して、電話を入れたことも、L社のことについても「知らない」と繰り返している。完全否定したわけである。また週刊文春発売当日には、事務所を通じて「そうした(=ヤミ金融の借金を取り立てた)事実は全くない」とのコメントも出した。

だがその際、「知らない」との前言を撤回するような説明も自身のFacebook上で行っていた。

「知人から相談があり、東レに債務の連帯保証をしているか確認するため電話したところ、社長から『そのような事実はない』と回答があった」「借金の支払いを求めたという記事は、事実に反する」

との見解を示したのだ。「知らない」という発言と食い違っている。

 

しかも、この「修正版」の見解も腑に落ちない。それというのも、こんな書面があるからだ。

《秋元 司様

前略 平素は大変お世話になり誠にありがとうございます。

扨て、弊社が平成30年4月18日付けにて株式会社L社〈書面では実名。以下同〉様より2億4千万円をお借入した案件では、平成30年8月6日(その後8月10日に繰り戻し〈原文のママ〉振込み)までに借入金全額のご返済は完了致しております。

(中略)

東レ株式会社 水処理システム事業部 営業部長 F》

この書面は、差出人のO社が、返済を迫る金主たちに事情説明のために渡した資料の一部で、同社が控えとして保有していたものだ。

書面には、はれ物に触るかのように、「金利について今後、L社らに疑義を唱えることや提訴するような動きは一切しない」と確約する記述まで盛り込まれていた。

もし秋元議員が支払いを求めていないと言うなら、なぜこんな書面が存在するのだろうか。

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