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相続大成功、ボロい実家を売ってタワマンへ、60代男性は何をした?

相続のやり方が変わってきた

実家、アパート、現金…

私は相続対策のご提案とサポートをする夢相続を運営しており、いままでに1万4000人以上の相続相談を受けて、アドバイスやサポートをしてきました。相続は個々に事情が違うため、相続相談としてお会いして状況をお話頂くところからスタートします。

 

土地持ち資産家の方は「相続した土地」に縛られて、代々の土地を守ることが使命だと苦労を抱え込んでおられるように見受けられます。しかし、土地もお金も「持っているだけ」では増えない時代。こうした時代に対応するには、持ち続けている土地をずっと守っていくことから解放されるという決断も必要でしょう。今回は、このように将来を見据えて、いままでの概念にとらわれないような「相続の決断」をしてうまくいった事例を紹介しましょう。

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都内に住むFさん(60代・男性)が相談に来られました。10年前に父親が亡くなったときにも当社に相談に来られて、手続きのサポートをしています。母親は昨年の秋に亡くなり、独身の弟とふたりで相続することになったと、また、相談に来られたのです。

相続税の負担を減らすためにも父親の財産は、すべて母親が相続しました。相続税の申告は必要でしたが、納税は不要となりますので、そうしたアドバイスをしています。Fさんは長男で、何の迷いもなく両親と同居して、結婚してからも、ずっと生まれた家に住んでいました。30代で結婚してからも二世帯同居の生活でした。子供には恵まれなかったものFさん夫婦も、親子も円満に暮らしてきました。

一方、弟は30代で家を離れて独立しました。実家から2時間ほど離れたところが勤務先のため、母親名義でアパートを購入して1人暮らしをしています。そのため、実家を相続するのは、長男として同居してきたFさんになります。そうした暗黙の了解はあるものの、母親は遺言書を残さなかったため、ふたりで遺産分割協議をしなければなりません。弟には住んでいるアパートのほかに、現金もある程度分けるつもりです。

ただし、懸念がありました。