実はそれ売れます!家を掃除して出てくる「おカネになるもの」大全

メダルや古札…家の中は宝の山
週刊現代 プロフィール

『日本列島改造論』はレア

そしてつい先日、'24年度から使用される新紙幣の発行が発表されたのをきっかけに、かつて使われていた旧札の存在を思い出した人も多いのではないだろうか。

例を挙げれば、'46年から'56年まで製造されていた二宮尊徳の1円札や、'69年から'85年まで製造されていた岩倉具視の500円札などだ。

使われなくなって久しいぶん、もしかしたら高値がつくのではないかと淡い期待を抱いてしまうところだが、残念なことに、これらの旧紙幣には、特別な価値はほとんどない。

「『聖徳太子の1万円札はいくらで買ってもらえますか』という問い合わせがよくありますが、紙幣については、いくら古くても記番号、つまり記号と数字がめずらしいものでないと付加価値がつきません。

たとえば、『A――A券』と呼ばれる記号が『A………A』になっている札などはプレミアがつきますが、それ以外は市場にたくさん出回っていて、なかなか引き取れない」(寺田氏)

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とはいえ、「紙くず」になってしまうというわけではない。こうした紙幣を集めて銀行に持って行けば、すぐに現在の貨幣に交換してもらえるのだ。手数料は無料。

ただし、交換は額面通りで行われる。つまり、500円札を持参して、引き換えられるのは、現在の500円玉1個だ。当時といまの物価の違いを考えるとなんだかもったいないような気もするが、しまっておいたら1円にもならない。さっさと交換してしまうのが得策だ。

古くても、ついついとっておくという点では、本も同じだろう。ずっと本棚に置きっぱなしの本に高値がつくことはあるのだろうか。

「高値がつく本というのは『絶対に再販売されない本』です。逆に言うと、一世を風靡した本というのは文庫化されたりして長く手に入るので、あまり価値がつきません」(古本などの買い取り、販売を行っている「くまねこ堂」の渡辺隆之代表)

当時のベストセラーにもかかわらず、高値がつくのが故・田中角栄氏の『日本列島改造論』だ。

'72年6月、自民党総裁戦を目の前にした角栄氏が出版したこの本は、列島を高速道路や新幹線で結んで経済を活性化し、人口問題を一気に解決するというバラ色のプランをぶち上げて、年間91万部を売り上げた。

しかし、その後絶版となり、再販売されずに価値が上昇。ヤフオク!では常時2000~4000円の値段がついている。

 

かつて、子どもに買い与えた漫画にも、意外な値段がつくかもしれない。

'75年から'79年まで少女漫画雑誌『なかよし』で連載された漫画『キャンディ♥キャンディ』全9巻(原作・水木杏子、作画・いがらしゆみこ)。堀江美都子が歌う主題歌がヒットしたアニメ版が有名だが、この作品のコミックにも高値がつく。

「権利上の理由で、現在はコミックが販売されていないため、状態にかかわらず高い需要がある。全巻がすべて初版でそろっていれば、1万円以上で買い取れます。

ほかにも、『ドラえもん』の1~15巻くらいまでの初版本は非常に貴重なため、値段がつきやすい」(渡辺氏)

存命の現代作家の小説は、初版でもほとんど高値にはならないが、例外なのが村上春樹の作品だ。

'79年、村上が30歳で発表したデビュー作『風の歌を聴け』初版本(帯付き)は、オークションサイトで3000~5000円の値段がついている。近年値段が上がり続けており、村上がノーベル文学賞を受賞すればその価値は更に跳ね上がる。家の本棚で眠っていないか、探してみたい一冊だ。