35歳で乳がんステージ4が発覚したOL兼漫画家の「人生の考え方」

それでも人生は続くから

それでも人生は続くから

私、白戸ミフルはステージ4乳がんのサバイバーであり、今はフリーランスで漫画家・ライター・マーケティング業の3つの仕事をこなす40歳独身のバリバリ婚活女子である。

5年前に乳がん宣告を受けた時は、広告代理店で働く一介のOLだった。

子供の頃からの夢は漫画家になることだったが、乳がん宣告を受けるまでは、「いつか叶えたい」「結婚して時間ができたら挑戦したい」くらいに……いや「今じゃなくても、私ならいつだってなれる」「とりあえずハイスペ男子と結婚して、生活が楽になってからやりたい」と図々しくも思っていた。いま思うと本当に恥ずかしい話だ。

でも、「私はまだまだ本気出してないだけ!」「本気を出せば何だってできるはず!」本当にそう思っていた。

 

根拠のない自信に満ち溢れていた35歳の独身女子。痛女そのものだが、そんな時に乳がんを経験したことで、その自信は一度奈落の底まで転がり落ちた。

しかし、漫画家の夢を叶えるきっかけとなり、たくさんの目標や生きがいを与えてくれたのも、また乳がんだった。

突然の大病の宣告に、絶望で人生を見失う人もいるかもしれない。

でも逆に、新たな人生を見つける人だって多いと思う。

言葉にすると軽く聞こえるかもしれないが、私も宣告当初はもがき苦しみ、何もやる気が起きず、ただただ泣いているだけの日々もあった。

しかし、それでも人生は続いていくということ。

少しでも人生を楽しく、価値あるものにしたいという気持ち。

そんなことを考え立ち直り、病気と向き合い、自分の人生とも初めて向き合った。

病気になって良かったとは言い切れないけれど、病気になっていなかったら……、それはそれで恐ろしい未来が待ってそうな気もする……。

そんな大病経験女子の悶々とした気持ちを、思うがままに書き連ねてみようと思う。

(私の超破天荒なステージ4乳がんの闘病コミックエッセイも、ぜひご購読いただけるとありがたい。)

乳がん発覚

35歳当時、私はウェブ系の広告代理店でダラダラ仕事をこなしながら、毎夜のように合コンやイベント、土日はゴルフやクルージングパーティーに繰り出す、いわゆるパリピだった。

年下のエリート彼氏(当時27歳、大手企業勤務、年収一千万円越え)がいて、「結婚しよう」とも言ってもらえていたのだが、その人と一生寄り添うことにはなんだかピンとこず「もっと良い人がいるんじゃないか?」と思っていた。まだまだ遊びたいという気持ちもあり、一般的に将来を考えなくてはいけない自分の年齢と向き合わず、“今”楽しむことだけを優先していた。

幸いなことに子供の頃から体だけは丈夫で、滅多に風邪も引かず、健康診断も常にほぼオールAで、再検査等に引っかかったことは1度もなかった。

しかし。

秋口に受けた健康診断。胸部のエコー検査で“至急再検査を受けてください”と通知を受け、2013年10月に“ステージ4の右乳がん”を宣告される。