実家の親が加入する「ダメ投信、ダメ保険」のヤバすぎる実態

10連休中に続々と発覚していた!
岩城 みずほ プロフィール

トラブルが急増中

外貨建て保険は、運用目的で加入する人がほとんどですが、コスト以外にも、リスクや利回りについての説明が不十分などで、その後、トラブルになるケースも増えています。生命保険協会が公表した調査結果では、外貨建て保険に関する苦情は1888件(2017年度)で、5年前の3倍に急増しています。外貨建て保険の注意点を以下にまとめておきます。

 

まず、保険設計書やパンフレットに示されている返戻率は、外貨ベースですので、受け取り時の為替次第で元本割れすることもあります。約束されたものだと思っている人も多いのですがそうではありません。示されている返戻率は、契約時と為替レートが変わらないことを前提にしたバーチャルな数字です。円建てよりはるかに高く魅力的に見える積立利率ですが、為替次第では運用益も吹っ飛んでしまうということです。

為替は、これまでも2割、3割と普通に変動しています。2019年4月は1ドル111円ですが、2012年は、3割高い1ドル80円でした。

〔photo〕iStock

また、受け取る保険金が定額の保険は、今後、世の中の金利が上がっても低い金利のままで長期間固定されてしまうということになります。例えるならば、お金が箱の中に閉じ込められて、大きくなれずに時間だけがすぎる状態です。長期の契約が前提になっている保険は、受け取り時の保険金額について、時間による貨幣価値の低下を考える必要があります。時間の経過とともに物価が上がり、お金の価値が随分下がっているかもしれません。

それに、保障と運用のパッケージとなっている外貨建て保険の保障は、外貨建てベースでの一時払い保険料相当額が最低保障となっていて、亡くなった時点で、その時の時価で積み上がった資産が戻ってくるだけです。毎月保険料を支払っていくタイプの一般の死亡保険なら、もし契約した1年後に死亡したとして、たとえ1年分しか保険料を支払っていなくても、契約時の保険金額が支払われますが、貯蓄性保険の場合は、保険本来の「大勢の人が公平に保険料を負担し合っていざという時に給付を受け取ることができる相互扶助の仕組み」というのではないのです。それならば、投資信託を持っていたとしても同じことです。保険の本来の目的は保障です。運用とは切り離して持つべきでしょう。