実家の親が加入する「ダメ投信、ダメ保険」のヤバすぎる実態

10連休中に続々と発覚していた!
岩城 みずほ プロフィール

「コストのデパート」である外貨建て保険

金融レポートでは、「個人投資家が安定的な資産形成を行うためには、売買のタイミングを気にする必要のない、資金投入の時期を分散する積立投資を行うことが有益な方法と考えられる」としています。

次に「ドル建て変額保険」は、高金利を謳い、販売数を伸ばしている商品です。仕組みは、定額部分を外国政府が発行する債券で運用し、運用期間終了時に、当初払い込んだ保険料を外貨ベースで全額最低保証し、変額部分は、元本保証のない投資信託で運用します。これに外貨建ての死亡保険を組み合わせ、パッケージにした商品です。

保障と運用にそれぞれ手数料がかかりますし、購入時や契約期間中にかかる販売手数料、金利の上昇時にかかる費用、年金受け取り時にかかる費用、購入時や保険金受け取り時には為替を交換する費用、一定期間内で解約すれば解約控除もかかります。とにかくコストのデパートです。つまりは、コストの分、運用収益が阻害されてしまいます。

〔photo〕iStock

金融レポート(平成27事務年度)にも、「例えば、ドル建ての国債と低コストの投資信託、掛け捨ての死亡保険を組み合わせた場合とで、顧客の支払いコストを比べると、後者の方が10年で10%程度低くなることがある」と指摘されています。私も、あるドル建て変額保険と、同時期の米国債と低コストのインデックス投信で運用した場合とを比べて収益を試算してみましたが、「ドル建て変額保険」の方が、運用成果はドルベースで10〜13%程度下回りました。受け取り時の為替次第ではさらに損が膨らむ可能性もあります。

 

ハイリスクだからハイリターンというのが一般的ですが、金融商品の全てがリスクとリターンのバランスが取れているわけではなく、コストが高いゆえに結果的にハイリスク・ローリターンになるものもあるわけです。