実家の親が加入する「ダメ投信、ダメ保険」のヤバすぎる実態

10連休中に続々と発覚していた!
岩城 みずほ プロフィール

「回転売買」のカモ

為替の変動や株価によって価格の変動がある「ドル建て変額保険」や「テーマ型毎月分配型投信」は、老後資金を増やしたいという目的で買うには高コストで、仕組み上も不向きですし、リスクの高い商品です。どんなリスクがあるのか、どういった商品なのかを理解した上で購入しなければなりません。

また、この女性のように買い替えを繰り返していると、大切な老後資金を減らしてしまうことになりかねません。皆さんも、離れて暮らす親の金融資産をチェックしてみてください。まったく同じとはいわずとも、似たような商品を買っているケースは少なくないと思います。

では、なぜ、これらの商品が資産形成にふさわしくないのでしょうか。

〔photo〕iStock

まず「毎月分配型投資信託」については、平成28事務年度の「金融レポート」で顧客ニーズを十分に確認しない販売が行われている可能性が指摘されています。それ以来、販売数は減ってはきていますが、毎月や奇数月など決まった期間ごとに分配金が支払われる仕組みのため、お小遣い感覚でお金が入ると人気があります。

しかし、金融レポートの中で注意を促しているように、手数料が高い、分配金が払い出されることで複利効果がなくなるなど、お金を増やすには不向きな商品です。しかも、利益が出ない場合は元本を取り崩して分配金に当てられます。その都度、税金もかかります。

 

それだけではありません。ゲノム、AI、ロボット、環境など、話題のテーマに関連した企業や業種に投資対象を絞った「テーマ型の投資信託」は、短期間の保有で売買を繰り返す回転売買にうってつけです。金融レポートでも、これらが売れ筋になっているが、ブームが過ぎると基準価額が下がるおそれがあり、実際、そうした動きをしている投資信託があることを指摘しています。つまり、値段が下がれば次のものへ買い替えを促されるなど、テーマ型投資信託はブームを追いかけると、結果的に回転売買のカモになりやすいということです。