「サラリーマン絶滅時代」を生き抜く思考法、教えます

資本家マインドセットのススメ

<君は「資本家マインド」を持っているか――?持っていなければ、危機感を抱いた方がいい。>

15万部を突破した『サラリーマンは300万円で会社を買いなさい』の著者で、投資ファンド「日本創生投資」の代表である三戸氏が、新著『資本家マインドセット』で新たに提唱するのが「脱サラリーマン思考」だ。

新著の中で「旧来型の会社組織が限界を迎える中で、二本目、三本目の収入の柱を持てない人には、この先明るい未来はない」と説く三戸氏が、同書の版元である幻冬舎の箕輪厚介氏と対談。

「旧来型のサラリーマンは絶滅する。資本家マインドを持つべきだ」という考えに共感する一方で、箕輪氏がなぜ会社を辞めないのかという疑問について、さらには三戸氏が箕輪氏に会社の立ち上げ方を伝授するまでに話題は及び――。

 

「箕輪さん、なんで会社を辞めないの?」

三戸:いきなりなんですけど、箕輪さんってなんでサラリーマンを辞めないんですか?

箕輪:ホントにいきなりですね(笑)。

対談開始一分でのこの質問に不意を突かれて笑う箕輪氏。この日は携帯の充電器を持っておらず、電池量を気にしながらの対談となった

三戸:今回、『資本家マインドセット』という本を出しました。ものすごく簡単に言うと、「『サラリーマン』という雇用形態は、この先、時代が激変する中で消滅する可能性がある。だから、一人一人が『資本家』になるつもりで生き方と考え方を変えなきゃダメだよ、自分の経験と知識を活かして、二本目三本目の収入の柱を立てていかないと、大変なことになるよ」と説く本です。

箕輪:僕も読みましたが、同意できることばかりでした。

整理すると、

①誰かから「月給」をもらっている以上、月々いくらの世界から抜け出すことはできない。②それは生存戦略としてはとても危険だから、自分の仕事を「仕組み化」して、その仕事を会社の中だけで活かすのではなく、外にも売って副収入を得る。

③ゆくゆくはその仕事を他人や機械に任せて自分の時間を作り出して、新たな仕事に取り掛かる。④これを効率的に繰り返すことで、自分が持っている「人的資本」を最大化して、稼ぎの柱を何本も作る――。

これが三戸さんの言う「資本家マインド」の基礎の基礎ですよね。うなずきながら読みましたよ。

三戸:でしょう? 別の収入の柱を持てば、万一会社が倒れても何とかなるし、その柱を大きく育てれば、会社に頼らずそっちの道で食っていける。要は、自分の人生を自分で決める、真の意味での「自己決定権」を持てるということなんです。労働者ではなく、資本家の側になるよう考え方を変えないと、このさき危ないよ、と。

箕輪さんはオンラインサロンで1000人のメンバーを集めているし、毎日のように講演やテレビ出演がある。いまから「独立する」といえば金銭的に支援してくれる人もいるでしょう。収入の柱が何本もある上に、勝手に柱を立ててくれる人もいる――そんな状態の箕輪さんがサラリーマンを続けている理由が、私からすれば分からないんですよ(笑)。

日本創生投資代表の三戸政和氏。2カ月前、スキーで全治6カ月の大怪我を負う。この日は松葉杖をついての対談となった

箕輪:確かに、オンラインサロンと講演やメディア出演の仕事だけでも、そこそこ稼いでます。一方で、幻冬舎で何冊もベストセラーを出していますが、本が売れたからと言って固定給が上がるわけではない(笑)。仕事で使った経費なんかは会社で精算しても何も言われないと思うけど、最近は時間がなさ過ぎて経費精算はやってません。

この前も、(SHOWROOMの)前田裕二さんの『メモの魔力』読者昼食会を主催したんですが、そこでかかった10数万円の会食費も自腹で払ったから、月単位で見ると赤字に近い月もあるかも。サラリーマンを辞めないのはお金が理由ではないですね。

サラリーマンの「最大のデメリット」

三戸:サラリーマンでいることの大きなデメリットは、自己決定が出来ないことと、自分の時間を優先できないことです。

私は2010年までソフトバンク・インベストメントで働いて、ベンチャー投資などを行っていましたが、「これは!」と思うベンチャー企業があっても、最終的に投資するかどうかの判断を下すのは会社だし、会社に「これをやれ」と言われると、「こっちに時間を使った方が効率的に稼げるのに」と思っていても、会社決定を優先せざるを得ない。無駄な会議や連絡事項なども多くて時間を取られてしまう。これは窮屈な生き方だなと思ったんです。

その後、いろんな経緯があって政治家になったんですが(註:2011年~2014年まで兵庫県議会議員を務めた。所属は民主党。ちなみに野々村県議とは同期だった)、ここでも「党の決定事項」や党の行事を優先せざるを得ず、自分の時間が創れなかった。自分のことに関する決定を自分で下せない人生って、なんてつまらないんだろうと思ってしまった。

だったら、お金の稼ぎ方は分かったから、資本家になろうと。資本家とは、極論すると自分に関するほとんどすべての決定を自分で下せる存在です。どんな業務をやるのも、誰を雇うのも、会社をたたむことも自分で決められる。だから、資本家になろうと思ったんです。それで、30億円を集めて投資ファンドを作った。そしたらもう、楽しくて楽しくて(笑)。

その後は投資ファンドの仕事を通じて、有能なのに会社という組織に縛られて苦しそうな人にたくさん会った。まるで昔の自分を見ているようでした。だから、「こういう生き方を目指した方がいいんじゃないか」と思って、『資本家マインドセット』を書いたわけです。

お金の稼ぎ方が分かっているなら、組織に属している必要はない、というのが僕の持論であり結論。だから、箕輪さんがサラリーマンをやっているのはなんでなんだろうと。

箕輪さんの場合、社内でも相当自由にさせてもらえるんじゃないかと思いますが、それでも会議や出退勤の報告とか、義務はいくつかあるでしょ?

箕輪:今日も昼から金沢の方で講演があるのに時間を読み間違えてて、この対談の前に全体メールで「大変申し訳ないですが、今日の販売会議、休ませていただきます」と送ったばかりです。どういうメールにしたら調子に乗っていると思われないか……とか考えて、何回か書き直しました(笑)。

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