地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
この日、近代免疫学の父といわれる医学者エドワード・ジェンナー(Edward Jenner、1749-1823)がイギリスに生まれました。
ジェンナーは天然痘の予防接種である種痘法を開発したことで知られています。天然痘の予防法としてはジェンナー以前から、人間から抗原物質(いわゆるワクチン)を得る人痘接種が行われていましたが、この方法は、接種された際に天然痘の症状が出てしまい死に至る場合もある危険なものでした。
ジェンナーは、天然痘よりも弱い牛痘をワクチンとして利用する方法を考案し、より安全な予防接種を実用化した初めての人物です。
しかし、ウシなどの組織から取り出したものを接種することに対する抵抗は強く、地方の町村では、接種後に獣になる、という噂まで立ちました。
なお、ジェンナーはワクチンが高価になることを避けるために、あえて特許を取得しなかったそうです。
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