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今後「カジノ」が日本にできたら、治安は本当に悪化するのか?

本場マカオはこんなに安全
尾嶋 誠史 プロフィール

本当に治安は悪化するのか?

カジノ建設について否定的な人たちの間で、必ず議論に上がるのが治安の悪化です。

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カジノ目当てで来るような外国人は、マフィアをはじめ、ガラの悪い人ばかりなのではないか……と考えている人が多いのではないでしょうか。

でも、カジノ法案の正式名称が「複合型リゾート(IR)整備推進法案」と言われるように、カジノはいわゆるアンダーグラウンドな世界ではなく、華やかなリゾートそのものです。

リゾートは1日中人があふれていて、明るい場所が多いです。場合によっては警官も多めに配属されるはずなので、急に治安が悪くなることはまずないと言えるでしょう。

むしろ、マカオのように、夜でも煌々と灯りがついていて、女性が1人で道を歩いていたとしても、全く問題がないような治安のよい場所に生まれ変わる可能性のほうが高いです。

また、ギャンブルはハマると怖いという印象がありますが、一方でゲームとしては非常に魅力的です。

競馬やパチンコなどに比べると、自分自身の手も使うし、リアルに人と接するゲームが多いため、頭の体操やコミュニケーションの機会としても悪くありません。

日本でも、老人ホームやデイサービスなど高齢者施設において、認知症防止のためにポーカーやバカラなどのギャンブルを余興として設けている施設があります。もちろん、現金をかけるようなことはせず、配布されたコインを使用していますが、それでも利用者からはとても好評だそうです。

 

マカオでも高齢者の人たちがギャンブルをするケースは多く、カジノに70代、80代のおじいさんおばあさんたちがいることは、ごく日常的な光景です。

一般人の娯楽としても親しまれる場合は、賭け金自体は少なく、みんなギャンブルの塩梅がよくわかっていて、ほどほどのところでやめるので、まさに趣味の範疇を越えることはありません。

カジノに行ったことがない人からしてみると、カジノに対するイメージはすこぶる悪いものだと思います。

カジノといえば、マフィアとの関わりなどを連想してしまいがちですが、僕自身がマカオで生活しているなかでは、ほとんど危ない目に遭遇したことはありません。身体が傷つけられるようなことは何ひとつありませんでした。

また、日本でギャンブルというとパチンコ屋や競馬場などをイメージしがちですが、そうしたギャンブルの場ともだいぶ趣が違うと言っていいのではないでしょうか。

ただし、日本にカジノができて、仮に大勢の外国人観光客が押し寄せた場合。別の懸念として挙げられるのが、たとえば中国人観光客のマナーの悪さです。

中国人は日本人の感覚からいえば、相当マナーが悪い人が多いです。そんな人たちが日本に大量に押し寄せてきたら、日本人が迷惑するのではないかとの質問を投げかけられることもあります。

マカオのカジノを見ていても、床につばを吐く人や、道端に平気でゴミを捨てるような人もよくみかけます。日本に滞在する中国人のマナーをどうやって管理するのか。この点については、今後かなり問題になってくるのではないかと思います。