# 副業

のちのち後悔しないために…いまブームの「副業」とその落とし穴

本業をおろそかにしていませんか
劇団雌猫, 篠田 尚子 プロフィール

本業の収入を上げるのが先

篠田先生 ちなみに雑所得を申告すると、所得税のほかに住民税も計算され、納付義務が生じます。住民税は年間の収入を合算して計算されますので、副業の収入が多ければ多いほど負担も増えます。

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劇団雌猫 そりゃそうか。となると単純に副業分だけ使えるお金がプラス! なわけじゃないんですね。

篠田先生 限りなくフルタイムの長期アルバイトや、自分で会社を設立するようなケースなら、副業の収入が「給与所得」とされることもありますが、その場合は社会保険に加入しなくちゃいけません。

劇団雌猫 そういう人は、社会保険をダブルで払うってことですか? やっぱり保険料も税金も払うのか~~。

篠田先生 でもそれは稀なケースです。雑所得は、今の収入が一時的に増えるだけ、と思ってください。本業を含む給与所得を増やすか、 貯める・増やすための仕組みをつくらないと、将来の収入増には繋がりません。

劇団雌猫 でも「本業の収入が低い」という悲痛な声を聞くことも多いですし、つい副業に目が行っちゃう気持ちはわかります……。

篠田先生 むむむ……副業が軌道に乗り、本業にできそうなくらい安定した収入が見込めるのであれば、副業と本業をスイッチすることも一つの方法ですが、そういう例はきわめて稀ですよね。

 

劇団雌猫 じゃあ、どうすれば~~!

篠田先生 現実的なのはやはり、本業の収入を上げる方法を考えること。

劇団雌猫 う、正論すぎる……。とはいえ、今や年齢とともにお給料が上がる時代でもないし……。

篠田先生 そうですね。特に女性の場合、男性と比べ、年代別の賃金の開きはさほど大きくありません。

平均賃金
・女性の平均賃金(全年代)……246万円
・平均賃金が最も高い50~54歳……270万円
・平均賃金が最も低い20~24歳……203万円
※厚生労働省の賃金構造基本統計調査(平成29年調べ)
業種別の傾向
・年齢により賃金が上昇し、全年齢の平均賃金も相対的に高い……教育・学習支援業、金融業、保険業
・他の業種と比べて年齢とともに賃金が上がりにくく、全年齢の平均賃金も相対的に低い……製造業、宿泊業、飲食サービス業、医療・福祉