2019.05.09
# 日本株

令和とともに崩壊か? ある「中国バブル相場」の終焉と、その読み方

注目の「黒鉛電極株」のこれから
鏑木 邁 プロフィール

中国製が席巻するのか?

一方、国内の黒鉛電極メーカーの株価が下落した4月23日以降、黒鉛電極の価格低下がユーザーの電炉メーカーのコスト減につながるとの連想が強まり、国内最大手の東京製鉄株に買いが入った。ある国内証券ストラテジストはこう解説する。

「電炉業界としては、17年以降の黒鉛電極の高止まりは続かないと考えている。もし国内の黒鉛電極メーカーが契約価格で思うように譲歩しない場合、中国製への乗り換えもあり得る。

 

中国製と日本製の間に数倍の価格の開きがある中で、国内電炉メーカーの間では『日本製は、いくらなんでも高すぎる』との声が根強い。実際に、中国製電極でテストしてみて、もしそれなりの結果が出れば使用割合を高めようとする動きも出ており、この動きが強まればさらに国内の黒鉛電極メーカーは足を引っ張られる」

中国の環境規制強化の恩恵を受けてきた日本国内の黒鉛電極メーカーだが、しびれを切らした電炉メーカー側がいったん中国製の品質を認めてしまえば、「高品質、高価格」を売りにしてきた日本製はシェアを失うことにつながりかねない。

黒鉛電極メーカー側が、電炉メーカーとの間で品質と価格との調整をどのように進めて行くのかに注目が集まっている。

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