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# 離婚

21歳で離婚した「シングルマザーの悲劇」が決して他人事でないワケ

なぜ彼女は実家から追い出されたのか

義弟の遺言

私は行政書士をしながら男女問題研究家として活動しており、これまで何千件という離婚などの男女トラブルの相談を受けてきます。

最近増えているのが、生前の人間関係が災いして、相続でトラブルに直面するケース。中でも、離婚をしていたり、男女関係や人間関係のトラブルを抱えているために想定外の事態が勃発し、頭を抱えてしまう家族は少なくありません。

たとえば、義弟の遺言をめぐる父と息子のこんなトラブルがありました。

 

「後のことは姉夫婦に任せたいと思っています」

鴻池実さん(76歳。仮名)の義弟(妻の弟)が遺言の作成を依頼しに来たのは、亡くなる6年前のこと。義弟は離婚歴があり、前妻との間に子どもはいなかったので、相続人は兄弟姉妹です。ただ、兄弟姉妹は実さんの妻含め13人もいるそうで、遺言なしに義弟の遺産を分割する場合、13人の同意を得なければなりませんが、気が遠くなる話です。

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そこで、生前に付き合いがあった実さんの妻1人を相続人にするという遺言を残すことにしました。そして実さんは義弟の葬儀などの手続を済ませると「今後のこと」について私のところへ相談しに来たのですが、実さんいわく妻は6年の間に認知症の症状が悪化の一途を辿り、自分の名前を書くことすらままならず状況。妻が義弟の遺産相続の書類に署名するのは難しいでしょう。

ところで、判断能力が欠落した本人に代わって財産管理等を行う人のことを成年後見人といいます。実さんが妻の後見人として署名すれば義弟の財産を相続することは可能です。実さんは多少、耳が遠かったものの会話の内容はしっかりしているので問題なさそう。今回の場合、相続より先に後見人の手続を片付ける必要がありました。

しかし――。