満員電車の匂いがつらい…そんな「繊細さん」が快適に暮らせる具体策

「キライ」という感覚を大切にしよう
武田 友紀 プロフィール

「キライ」を封じると、「なんとなくキライだから関わらない」が許されず、自分で相手との距離感を調整することができません。

 

モヤモヤしながら関わり続け、なにか大きな問題が起こって初めて相手と距離を置くことを考えます。ところが、問題が起きたときには、たいていすでに我慢を重ねています。相手の言動に耐え切れなくなり、最終的には一切連絡を断たなければならなくなることも……。

「キライ」を封じていると、相手から過度に要求されたり依存されたりと、かえって人間関係がこじれてしまうのです。わかってもらわなければと思うあまり、自分から相手に近づいてしまい、職場での人間関係が辛くなることもあります。

総務の仕事をしている30代のTさんは、苦手な相手ほど「わかってもらわなければ」「いい関係を築かなければ」との思いが強く、自分から話しかけては相手の反応に傷ついていたといいます。

人間関係を理由に転職を考えていたそうですが、「苦手な人とは距離をとってもいい。無理にわかってもらわなくてもいいんだ」と気づいてからは、自分からストレス源に近づくことが減り、ラクになって「今の職場でもっとがんばりたい」と思うようになったそうです。

あたたかい人間関係をつくるには、ときには苦手な相手をきちんと嫌って、距離を取ることも必要です。好きな人との関係を密にし、嫌いな人を遠ざける。「キライ」という一見ネガティブな感情であっても、自分の本音をそのまま肯定することで、自分に合った自然体でいられる人間関係ができていきます。

©️福田玲子

「気づく」と「対応する」を分ける

「同僚のフォローをしているうちに、大変な仕事が自分に集まるようになった」

「やらなきゃいけない仕事があるのに、みんな忙しくて手が回らないから、私が引き受けて夜遅くまでやっている」

など、繊細さんは職場で忙しくなりがちです。

繊細さんは非・繊細さんより多くの物事に気づくため、気づいたことに片端から対応していると、処理する量が単純に多くなり疲れ果ててしまいます。

そこで、気づいたことに半自動的に対応するのではなく、自分の行動を「気づく」と「対応する」に分けることをおすすめしています。