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米大統領選・民主党「注目6候補」はトランプに勝てるか

橋爪大三郎の「社会学の窓から」⑬

大統領選に名乗りを上げた、20名もの候補者たち

予備選のスタートまでまだ1年近くあるのに、民主党から2020年の大統領選挙に名乗りをあげる候補者が相次いでいる。とうとう20人を越えてしまった。誰が誰だか,顔も名前もわからない。とりあえずABC順に並べると、以下の顔ぶれだ。

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 マイケル・ベネット(54歳) 上院議員(コロラド州)
 ジョー・バイデン(76歳) 元上院議員、元副大統領
 コリー・ブッカー(50歳) 上院議員(ニュージャージー州)
 ピート・ブティジェッジ(37歳) サウス・ベンド市長(インディアナ州)
 フリアン・カストロ(44歳) 元住宅都市開発長官
 ジョン・ディレイニー(56歳) 元下院議員(メリーランド州)
 トゥルシー・ギャバード(38歳) 下院議員(ハワイ州)
 カーステン・ギリバンド(52歳) 上院議員(ニューヨーク州)
 マイク・グラベル(88歳) 元上院議員(アラスカ州)
 カマラ・ハリス(54歳) 上院議員(カリフォルニア州)
 ジョン・ヒッケンルーパー(67歳) 元コロラド州知事
 ジェイ・インスレー(68歳) ワシントン州知事
 エイミー・クロブチャー(58歳) 上院議員(ミネソタ州)
 ウェイン・メサム(44歳) ミラマル市長(フロリダ州)
 セス・モールトン(40歳) 下院議員(マサチューセッツ州)
 ベト・オルーク(46歳) 元下院議員(テキサス州)
 ティム・ライアン(45歳) 下院議員(オハイオ州)
 バーニー・サンダース(77歳) 上院議員(バーモント州)
 エリック・スウォルウェル(38歳) 下院議員(カリフォルニア州)
 エリザベス・ウォレン(69歳) 上院議員(マサチューセッツ州)
 マリアン・ウィリアムソン(66歳) 文筆家
 アンドリュー・ヤン(44歳) 起業家

ほかにもまだ何人かが、立候補を取り沙汰されている。

このなかで、日本でも名が知られているのは、オバマ政権で副大統領を二期8年務めたジョー・バイデンと、2016年にヒラリーと指名を最後まで争ったバーニー・サンダースぐらいだろう。前評判の高かったバイデンは、4月25日になってようやく出馬を表明した。この二人が、序盤で優位に立っている。
 
しかし、過去の例によると、序盤の優勢はまったくあてにならない。三番手以下のグループにも十分、チャンスがある。そこで、これから支持が伸びるかもしれない、注目の候補者に、スポットライトを当ててみたい。

 

注目すべき6人の候補者

候補者の誰を支持しますか、というアンケート調査は、毎週のようにいろいろな調査機関が数字を発表している。

バイデンが出馬を表明したあとのタイミングで行なわれた全国規模の四社の世論調査(CNN、Quinnipiac、Morning Consult 、Boston Globe)の結果(RealClear Politics のウェブページ、4月30日)を手元で平均してみたところ、以下の順になった。ウェブで検索しやすいよう、英語の綴りも付しておこう。

  バイデン(Joe Biden)       33.2%
  サンダース(Barnie Sanders)   15. 0%
  ウォレン(Elizabeth Warren)    9.3%
  ブティジェッジ(Pete Buddigieg)  9.3%
  ハリス(Kamala Harris)       6.5%
  オルーク(Beto O'Rourke)      4.8%

ウォレンからオルークまでの4人が、三番手グループである。その内、ウォレン、ハリスの二人が女性の候補だ。これ以下は、3%〜1%のゾーンに、5、6人の候補がひしめいている。

以上の数字は、4月30日現在のものだが、一カ月前と比べると、バイデン候補の支持率が、10%も跳ね上がっている。

もともと本命の一人とみられていたが、この躍進は、出馬表明のビデオ・メッセージが、好意的に受け取られた証拠だろう。あとは、ブティジェッジ候補が1%台から、急伸して三位につけたのが注目される。ほかの候補はそのあおりで、支持を数%ずつ減らしている。