予備選のスタートまでまだ1年近くあるのに、民主党から2020年の大統領選挙に名乗りをあげる候補者が相次いでいる。とうとう20人を越えてしまった。誰が誰だか,顔も名前もわからない。とりあえずABC順に並べると、以下の顔ぶれだ。
ほかにもまだ何人かが、立候補を取り沙汰されている。
このなかで、日本でも名が知られているのは、オバマ政権で副大統領を二期8年務めたジョー・バイデンと、2016年にヒラリーと指名を最後まで争ったバーニー・サンダースぐらいだろう。前評判の高かったバイデンは、4月25日になってようやく出馬を表明した。この二人が、序盤で優位に立っている。
しかし、過去の例によると、序盤の優勢はまったくあてにならない。三番手以下のグループにも十分、チャンスがある。そこで、これから支持が伸びるかもしれない、注目の候補者に、スポットライトを当ててみたい。
候補者の誰を支持しますか、というアンケート調査は、毎週のようにいろいろな調査機関が数字を発表している。
バイデンが出馬を表明したあとのタイミングで行なわれた全国規模の四社の世論調査(CNN、Quinnipiac、Morning Consult 、Boston Globe)の結果(RealClear Politics のウェブページ、4月30日)を手元で平均してみたところ、以下の順になった。ウェブで検索しやすいよう、英語の綴りも付しておこう。
ウォレンからオルークまでの4人が、三番手グループである。その内、ウォレン、ハリスの二人が女性の候補だ。これ以下は、3%〜1%のゾーンに、5、6人の候補がひしめいている。
以上の数字は、4月30日現在のものだが、一カ月前と比べると、バイデン候補の支持率が、10%も跳ね上がっている。
もともと本命の一人とみられていたが、この躍進は、出馬表明のビデオ・メッセージが、好意的に受け取られた証拠だろう。あとは、ブティジェッジ候補が1%台から、急伸して三位につけたのが注目される。ほかの候補はそのあおりで、支持を数%ずつ減らしている。