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顔を洗わないフランス人、顔を洗いすぎる日本人…こんなに違っていた

1日2回の洗顔なんてあり得ない
横川 由理 プロフィール

水を大切にするフランス人

水を使わない理由2 水が足りない

日本は水の豊かな国です。水不足で断水するということは滅多に聞きませんが、反対に水が多すぎで洪水が起こってしまうことも多いもの。でも、世界では水不足で苦労をしている国がたくさんあるのです。さすがにパリで断水をしたという経験はないのですが、プロバンス地方にいた頃、朝と夕方から夜にかけて一定の時間を除いて断水を経験しました。

〔photo〕iStock

トイレの水を流すと、朝夕にしかタンクに貯まりません。お風呂に水をためておく必要があります。また。水道から出るお湯やお風呂のお湯はタンク式になっています。エコキュートのように、電気でタンクのお湯を沸かす仕組みです。しかし、タンクに水が貯まらなければ、お湯を作ることができません。

このように水が出るときに合わせた生活のリズムを考えていかなければなりません。こんな経験をすると心から水の大切さを実感することでしょう。このときは、庭の花壇への水やりも禁止されていました。見つかったら罪に問われます。毎年断水が行われるわけではありませんが、何週間にもわたって、水のない生活が続きます。

 

フランスの台所のシンクが2つあるのも、水を大切にするためです。ひとつには水と洗剤を入れお皿を洗い、そしてもうひとつに水を入れてお皿の洗剤を流すためです。そう、日本のように水を流しっぱなしにすると、怒られてしまいますよ。

このようにフランス人は顔を洗わないというのは、水が足りなかったり、硬水のせいで顔を“洗えない”という理由が大きいのではないかと個人的に思っています。

日本の洗顔はダブル洗顔やトリプル洗顔がスタンダードです。念入りなクレンジングをしたあと、さらに洗顔料を泡立てて顔を洗います。次は化粧水、美容液、クリームなど洗顔によって失われた油分を充分補うわけです。日本人は、フランス人に比べて顔を洗い過ぎる傾向がありそうです。