連休明け、令和の幕開けにふさわしくない「悪い数字」が出てくる予感

GW後の政治スケジュールを読み解く

首相「解散は頭の片隅にもない」発言の真意を読む

ついに令和がはじまった。清らかで美しい響きのある元号にふさわしい、いい時代になってほしいものだ。

さて、間もなく長い休みが明けるが、休みがあったからといって、数々の政治課題が片付いたわけではない。連休明け後の政治日程はどうなるのか。残りの国会での争点となっている「消費増税の判断」「G20」「GDP速報発表」「日銀短観発表」「参院選の行方」など、連休明け以降に想定される政治的に大きな項目について、その流れと行方を考えてみたい。

 

実は、連休明け直後の国会では、大きな政治課題はあまりない。一時は統計不正問題が国会の火種となっていた。しかし、2月11日付け本コラム<「統計不正」参考人招致での情けない追及にこの国の野党の限界を見た>で示したように、統計不正問題は、手続き面では酷かったが、統計データへの実害はそれほどでもなかったことから、世間の批判も一段落したようだ。

何より、一部野党とマスコミはこの問題にまったく不勉強であることを自ら晒してしまった。というか、数字を取り上げて正しく読むのが無理という人ばかりだったため、本当の問題点をまったく追及できなかったのだ。テレビのコメンテーターの解説を聞いていても、一応統計を専門とする筆者にも理解できないほどに酷いものがいくつもあった。数字の読み方が分からない人が、問題の本質を分からないまま解説をしても、やはり視聴者には響かなかったのだろう。

それに、昨年モリカケ騒動が起こった時に、一部野党とマスコミは安倍政権に対してまったく的外れな追及を行い、結局なにも出てこなかったので、「また無駄な追及をしているのか」と思った人も多いと思う。

そもそも今国会ではめぼしい法案もなく、もともとがスカスカのスケジュールだった。これは「場合によっては、衆議院を解散して、参院選とのダブル選挙もありうる」という事態を想定していたためだ。

ただし、スケジュールがダブル選挙を想定して組まれていたとしても、実際にダブル選挙を行うかどうかは別問題だ。安倍総理はいま、内外の諸情勢を見極めながら、ダブル選挙をすべきかどうか考えているのだろう。

ちなみに令和を迎えたのちの夕刊フジの独占インタビューにおいて、安倍総理は「衆参ダブル選に打って出る可能性は」との質問に対して、「頭の片隅にもありません(苦笑)」と答えている(https://www.zakzak.co.jp/soc/news/190501/soc1905010020-n1.html)。これをどうとらえるか。

伝統的に、政治家は「解散についてはウソをついてもいい」とされている。解散について問われると「頭の片隅にもない」と答えるのは政治家の定番であるが、かつてそう答えたある政治家は、実際に解散総選挙を行った際に、「頭の片隅ではなく、真ん中にあった」と冗談とも本気ともつかない言い方をしたとされている。つまり、「頭の片隅にない」という発言それ自体は、なんの判断材料にもならないということだ。

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